今日は、『加古川市史(第一巻)』を参考にして、私たちの近辺の地質(岩石)について調べてみます。
火山灰は、水中に堆積し凝灰岩となった
7~8.000万年前(白亜紀)の火山活動で
加古川付近の山地や丘陵を構成している岩石のほとんどは、有名な竜山(たつやま)石です。
古墳時代から現在まで、この地方の人々だけではなく、ひろく畿内・但馬・丹波・岡山県域の人々にまで古くは石棺として、後には各種の土木・建築用材として利用され、親しまれてきた岩石です。
この岩石は学術的には流絞岩質溶結凝灰岩といいますが、ここでは流紋岩と言っておきます。
この流紋岩は、この付近だけではなく、西は上郡町(かみごおり)をこえて岡山県域から東は宝塚市付近まで、北は例えば加古川支流の杉原川の源流部の三国岳(855㍍)付近まで、そして兵庫県南半部にひろく分布している流紋岩類の一部です。
これらの岩石は中生代の終わりの白亜紀の後期(今から7000万年から8000万年前)火山活動により造られたものです。
その分布域は中国地方へまで続くのですから、これらの火山岩が形成されたころの多くの火山からの、すさまじいまでの噴出は、さぞや壮観であったことでしょう。
あちこちに火山が爆発し、火山灰を放出し、溶岩を流し放出された火山灰は水中に堆積し、凝灰岩となりました。
しかし、いまのところ、そのような火山噴火口がどこにあって、溶岩がどう流れたのか、わかっていません。(no4558)
*写真:凝灰岩(竜山石)・・・竜山採石場の凝灰岩
◇きのう(3/3)の散歩(10.353歩)
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