ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

石の宝殿と生石神社(32) 石の宝殿、竜山石採石遺跡 高砂市が保存活用へ

2017-06-05 08:43:34 | 石の宝殿と生石神社の...

 6月3日(土)の神戸新聞は下記のように、「石の宝殿、竜山石採石遺跡」の記事を取材されています。

 「ひろかずのブログ」でも、「石の宝殿と生石神社」として31回シリーズで紹介しています。お暇なときにご覧ください。

 カテゴリの「石の宝殿と生石神社」をクリックください。

 下記の神戸新聞の記事を資料として転載させていただきます。

   石の宝殿、竜山石採石遺跡

               高砂市が保存活用へ

 兵庫県高砂市は、2014年に国の史跡に指定された「石の宝殿および竜山石採石遺跡」の保存と活用の方向性を定めた計画を策定した。史跡としての価値を保ちつつ、公開して活用する重要性を指摘し、史跡周辺の樹木の管理や見学道の整備などを盛り込んだ。

 史跡は観光資源としての注目が高まっている。市は価値を明確にし、保全策や見学者の安全対策につなげるため、計画を定めた。

 石の宝殿は生石神社に祭られている竜山石の巨石。竜山石の採石は古墳時代から、1700年以上続いている。時代ごとに古墳の石室や、寺院の石造物、建築部材などに幅広く利用されてきた。

 計画の範囲は、石の宝殿を含む宝殿山地区と、竜山石の採石遺跡が多く分布する竜山地区で、国の史跡指定地とほぼ重なる。広さは約11万平方メートル。採石遺跡は採石場、加工場など計31カ所が確認されている。

 保存管理は、現状維持を基本に、危険箇所や補修が必要な場合は整備する。採石遺構は土や樹木で埋もれているものもあり、発掘調査とともに樹木の伐採や看板の設置などを行う。石の宝殿の巨石上に生えた植物も、石への影響を考慮し管理する方針だ。

 活用面では、情報発信を強化し、市民や見学者の史跡に対する理解を深める。また史跡を巡るルートを設定し、説明板の設置や道の整備を行うという。学校の校外学習などにも利用できる環境を目指す。

 有識者らによる史跡整備委員会が5月に発足し、年度内を目標に、整備内容を具体化した基本計画を策定する。市教育委員会文化財係は「土地の所有者らと相談の上、保全と活用を進めていきたい」としている。(小尾絵生)

(no3609)

*記事・写真とも神戸新聞からの転載です

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