昭和24年(1949)、群馬県岩宿(いわじゅく)遺跡の発見により、わが国にも縄文時代以前に人類が住んでいたことが認められるようになった。
加古川市の丘陵や池からも、多くの旧石器が採集されている。
今から、一万年以前の後期旧石器時代、私たちの地域にも旧石器文化が広がっていた。
(もちろん、加古川が運んだ土砂でできた沖積地に旧石器遺跡はない。1万年以前そこは海底であった)
彼らは、生活用具として石器をつくり、火を使用していたが、土器はまだ知らなかった。
兵庫県の旧石器文化の研究は、アマチュアの三村秀信さん(加古川市志方町)などの調査から始まった。
三村さんは、旧石器人が狩場とした洪積台地を歩きまわった。
以来十年、ついに志方町東北部の「七つ池」で旧石器遺跡群を発見した。
この発見以来、兵庫県の旧石器文化の研究は一挙に進んだ。
日岡山にも、旧石器人の生活の跡が残されている。
場所は、常楽寺の山門の前の道を100メートルばかり行った道端の茂の中である。
写真のような、立て札があるが、夏は草が覆い分かりにくくなる。
発見された旧石器の一部は、平岡町の文化センターで展示されている。
*旧石器遺跡については、昨年11月9日のブログ「平岡町に旧石器人がいた・山之上遺跡」も参照ください。