京都市美術館でダリ展を見てきました。シュールリアリズムの作品なので、普通の絵画とは響く場所が違います。心よりも頭に響く絵というべきか…。ピカソなどのキュビズムよりも難解だと思いますが、平日にもかかわらず多くの人々が観覧していました。
ポスターに使われている『素早く動いている静物』に、なぜかツバメが…。絵を見るときくらい鳥から離れればいいのに、ついつい気になります。「すべての生物は、実はツバメのような速さで動いている」というコンセプトかな?
『素早く動いている静物』の部分拡大図
もう1枚、鳥を描いた作品がありました。『ガラの晩餐』という料理を描いた連作の中の1枚『君主政的肉』。制作に当たっては、マキシムやトゥールダルジャンなど一流レストランが協力したそうです。
描かれているのは、日本のキジではなくコウライキジのようです。本来の生息地にはヨーロッパは含まれていないので、食用として流通しているコウライキジをモチーフにしたのでしょう。
『君主政的肉』の部分拡大図
ダリ展を見た数日後、たまたまスペイン映画を見ました。1930年代の内戦時代のスペインを舞台にした作品。以前からこの国の当時の政治・社会状況に興味があって、本をたくさん読みました。詳細は省きますが、スペインという国の思想・文化の深さ、濃さに感嘆しました。
ダリだけでなく、ピカソやガウディが創り出したものを思い浮かべていただくと、私が言おうとしている意味が少しは分かっていただけるかも知れません。単純にいえば、「スペインはスゴい!」ということです。
ただ、ピカソが「ゲルニカ」でナチスに対抗した一方、ダリは原爆に興味を持ったものの絵に原子物理学を取り入れるという方向に走ったようです。
ピカソは絵描きである前に人間、ダリは丸ごと絵描き、ということでしょうか。
ポスターに使われている『素早く動いている静物』に、なぜかツバメが…。絵を見るときくらい鳥から離れればいいのに、ついつい気になります。「すべての生物は、実はツバメのような速さで動いている」というコンセプトかな?
『素早く動いている静物』の部分拡大図
もう1枚、鳥を描いた作品がありました。『ガラの晩餐』という料理を描いた連作の中の1枚『君主政的肉』。制作に当たっては、マキシムやトゥールダルジャンなど一流レストランが協力したそうです。
描かれているのは、日本のキジではなくコウライキジのようです。本来の生息地にはヨーロッパは含まれていないので、食用として流通しているコウライキジをモチーフにしたのでしょう。
『君主政的肉』の部分拡大図
ダリ展を見た数日後、たまたまスペイン映画を見ました。1930年代の内戦時代のスペインを舞台にした作品。以前からこの国の当時の政治・社会状況に興味があって、本をたくさん読みました。詳細は省きますが、スペインという国の思想・文化の深さ、濃さに感嘆しました。
ダリだけでなく、ピカソやガウディが創り出したものを思い浮かべていただくと、私が言おうとしている意味が少しは分かっていただけるかも知れません。単純にいえば、「スペインはスゴい!」ということです。
ただ、ピカソが「ゲルニカ」でナチスに対抗した一方、ダリは原爆に興味を持ったものの絵に原子物理学を取り入れるという方向に走ったようです。
ピカソは絵描きである前に人間、ダリは丸ごと絵描き、ということでしょうか。
そういえばさっぽろ雪まつりで「国際雪像コンクール」が毎年行われており、以前スペインのチームが参加していて、ミツバチをモチーフにしたものだったのですが、色がない雪像でもセンスの違いを感じ個人的にはその年の1位に選びました。
スペインはその後参加していないのが残念です(札幌にスペイン人が少ないのかもしれない)、またあんな雪像見てみたです。
ユニークというか、個性的というか、他のどこにもないセンスがあります。
歴史的にはイスラム文化の洗礼を受けているからかもしれませんね。
情報をいただき、ありがとうございました。