先日、野鳥の会の仲間から「深泥池(みどろがいけ)に珍しい樹がある」と聞き、そのまま同行していただいて見てきました。深泥池は10月13日にもご紹介しましたが、京都市北部にある国の天然記念物で、珍しい水生植物や昆虫が見られます。
目当ての樹はミヤマウメモドキ。池の奥の水辺で株立ちになっていて、小さなスペースながら周囲にはロープが張ってあり、「氷期の遺存種ミヤマウメモドキ保護区」の表示板があります。ここには何度も鳥を見に来ましたが、この樹のことは知りませんでした。

(小川が池に注ぐ所で株立ちになったミヤマウメモドキ)
図鑑で調べると、ミヤマウメモドキは東北から中部地方の高層湿原や近畿の日本海側に分布するようですが、近畿以西ではかなり珍しく、京都府は絶滅危惧種に指定しています。氷期にはたくさん分布していたものの、温暖化によってこのあたりにだけ取り残されたと考えられています。
雌雄別株ですが、株元には赤い実をつけた幼樹が育っていました。近くに雄株があるのでしょう。

(わが家のウメモドキ。ミヤマウメモドキと同じ赤い実。)
ウメモドキ自体はあちこちにあって、赤い実をたくさんつけるので、昔から庭木によく使われてきました。うちの庭にも1本植えてあります。
このウメモドキに比べてミヤマウメモドキは葉が細く、別名ホソバウメモドキ。同じモチノキ科モチノキ属の近似種です。ウメモドキという名前は、梅の葉に似ているところに由来します。
でも、ウメは奈良時代に中国から渡来した樹ですから、氷期から日本に存在していたこの樹に「梅の偽物」という名前をつけるのは失礼な話ですね。

(ツルウメモドキの実は黄色。赤い種が顔をのぞかせています。)
ついでながら、「梅の偽物」は他にもあって、よく植えられるのが「ツルウメモドキ」。こちらも葉が梅に似ているのでこの名ですが、ウメモドキとは別のニシキギの仲間です。うちでもガレージのフェンスに絡ませて日除けにしています。
目当ての樹はミヤマウメモドキ。池の奥の水辺で株立ちになっていて、小さなスペースながら周囲にはロープが張ってあり、「氷期の遺存種ミヤマウメモドキ保護区」の表示板があります。ここには何度も鳥を見に来ましたが、この樹のことは知りませんでした。

(小川が池に注ぐ所で株立ちになったミヤマウメモドキ)
図鑑で調べると、ミヤマウメモドキは東北から中部地方の高層湿原や近畿の日本海側に分布するようですが、近畿以西ではかなり珍しく、京都府は絶滅危惧種に指定しています。氷期にはたくさん分布していたものの、温暖化によってこのあたりにだけ取り残されたと考えられています。
雌雄別株ですが、株元には赤い実をつけた幼樹が育っていました。近くに雄株があるのでしょう。

(わが家のウメモドキ。ミヤマウメモドキと同じ赤い実。)
ウメモドキ自体はあちこちにあって、赤い実をたくさんつけるので、昔から庭木によく使われてきました。うちの庭にも1本植えてあります。
このウメモドキに比べてミヤマウメモドキは葉が細く、別名ホソバウメモドキ。同じモチノキ科モチノキ属の近似種です。ウメモドキという名前は、梅の葉に似ているところに由来します。
でも、ウメは奈良時代に中国から渡来した樹ですから、氷期から日本に存在していたこの樹に「梅の偽物」という名前をつけるのは失礼な話ですね。

(ツルウメモドキの実は黄色。赤い種が顔をのぞかせています。)
ついでながら、「梅の偽物」は他にもあって、よく植えられるのが「ツルウメモドキ」。こちらも葉が梅に似ているのでこの名ですが、ウメモドキとは別のニシキギの仲間です。うちでもガレージのフェンスに絡ませて日除けにしています。
葉がウメに似ているからだそうですが、こういう葉は他にもたくさんありますよね。
ウメモドキもウメが渡来するまでは別の名前があったはずです。bulbulさんもご存知と思いますが、現在の樹の名前は、いろんな地方名のうちの一つに過ぎません。また、歴史的な変遷もあります。樹の名前だけでも、けっこう奥深い世界がありますね。
ツルウメモドキは旭山で1、2ヶ所しかないので、
あまりなじみがありません。
ウソがこの実が大好物だという話ですが、そんなわけで、
食べているところを見たこともありません。
ツルウメモドキは木を絞め殺すので、林業関係の人には嫌われているそうです。
旭山に少ないのは、そのせいかもしれません(森林組合が森の管理をしているので)。
ウメモドキは、見たことがありません。
私も自生のツルウメモドキは見たことありません。ガレージのツルウメモドキにウソが来てくれると嬉しいですが、無理ですね。
長いこと比叡山には行ってないですが、冬の比叡山もいいでしょうね。