樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

北信州で鳥漬け

2014年06月26日 | 野鳥
2回に分けて北信州の樹木をご紹介しましたが、今回のツアーの主目的はもちろん鳥。志賀高原を中心に6カ所のポイントで野鳥を観察してきました。
早朝着の1日目はもちろん、2日目も3日目も夜中3時過ぎに宿を出て、4時ころからコーラスを聴き、いったん戻って朝食を食べ、再びポイントに出かけるという鳥漬けの毎日。
2日目の朝は、奥志賀の川沿いでコーラスを聴きました。下の動画は朝5時ごろの録画。ウグイス、クロジ、コルリ、オオルリ、ホトトギスなどに加えてアカゲラのドラミングも聞こえます。



このほかセンダイムシクイ、エゾムシクイ、ヒガラ、コガラ、ウソ、カッコウ、ツツドリの声も聞こえました。同行の2人は「クマを見た!」と喜んでいました。
“日本で最も高い峠”渋峠ではキクイタダキを発見。冬なら関西でも見られますが、繁殖期は亜高山帯でしか見られません。動画では小さくさえずっていますし、同じく亜高山で繁殖するメボソムシクイの声も聞こえます。



この渋峠をはじめ3カ所でカッコウに出会いました。下の動画の前半は、車で移動中に遭遇した2羽(多分ペア)のうちの1羽。もう1羽は木の枝のようなものを咥えていました。『カッコーの巣の上で』という映画がありましたが、カッコウは巣を作りません。求愛行動の一つだったのでしょうか。



奥志賀の森はクロジの密度が高く、あちこちからさえずりが聞こえてきます。場所によっては、半径20m以内に3~4個体いるという感じ。
ただ、藪の中にいるのでなかなか姿を現しません。やっとのことで、樹の枝でさえずるクロジを撮ることができました。



クロジは私の散歩コース・大吉山に毎冬やってきますが、さえずりを聞くことはできません。ひさしぶりにクロジの声を堪能しました。
これらの鳥をはじめ、今回のツアーでは合計53種類の野鳥が見聞できました。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2014-06-26 23:07:33
こんばんわ
メボソムシクイいるんですね。
あとエゾムシクイもやはり高所だと出てくるんですね。
こちらでもある程度高い所に行くとエゾムシクイやクロジにコマドリが出てきますが、高所のバードウォッチングは北海道よりも長野のほうが行きやすくて恵まれているのかなと思いました。
こちらの場合、高所はほとんど登山する人の場所で、車で行けて鳥がたくさん見られるそういう場所は少ないです。
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そうかも知れませんね (fagus06)
2014-06-27 07:04:56
北海道に車で鳥見ツアーに行きましたが、高所は黒岳と雌阿寒岳に登りました。気軽にアクセスできるところではないですね。
そう言えば、信州ではコマドリには会えなかったです。この鳥は高原というよりも山岳みたいな環境ですね。
渋峠の途中ならいたかも知れません。
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