作家の命日を「文学忌」と呼ぶそうです。よく知られているのは「桜桃忌」。6月19日に愛人と心中した太宰治の命日で、『桜桃』という作品名に由来します。サクランボが成る時期ということもあるのでしょう。
「桜桃忌」もそうですが、文学忌には樹木がよく登場します。例えば、檀一雄の「夾竹桃忌」(1月2日)、与謝野晶子の「白桜忌」(5月29日)、中野重治の「くちなし忌」(8月24日)など。
4月10日に亡くなった内田百は「木蓮忌」。モクレンは4月10日には散っていますから時期が少しずれていますが、百が詠んだ俳句「木蓮や 塀の外吹く 俄風」に無理やり当てはめたようです。

わが家のハクモクレンも昨日ほとんど散りました
女優・檀ふみのお父さん、檀一雄の「夾竹桃忌」も開花時期とは半年もずれています。その理由については7年前の記事でご紹介しました。
そして、きょう4月2日は、彫刻家でもあり詩人でもある高村光太郎の命日。「連翹(れんぎょう)忌」と呼ばれています。
高校生のとき光太郎の詩に惹かれて、長編詩を書き写して部屋に貼ったこともありましたが、戦中に戦争賛美の詩を書いたことから晩年は寂しい人生を送ったようです。
光太郎は知人の家で亡くなったのですが、その庭にレンギョウの花が咲いていて、知人の奥さんに木の名前を尋ねたそうです。そして、告別式で棺の上にレンギョウが一枝置かれていたことから「連翹忌」と呼ばれるようになったとのこと。
この「連翹忌」だけは、命日と開花時期がぴったり一致するわけです。
「桜桃忌」もそうですが、文学忌には樹木がよく登場します。例えば、檀一雄の「夾竹桃忌」(1月2日)、与謝野晶子の「白桜忌」(5月29日)、中野重治の「くちなし忌」(8月24日)など。
4月10日に亡くなった内田百は「木蓮忌」。モクレンは4月10日には散っていますから時期が少しずれていますが、百が詠んだ俳句「木蓮や 塀の外吹く 俄風」に無理やり当てはめたようです。

わが家のハクモクレンも昨日ほとんど散りました
女優・檀ふみのお父さん、檀一雄の「夾竹桃忌」も開花時期とは半年もずれています。その理由については7年前の記事でご紹介しました。
そして、きょう4月2日は、彫刻家でもあり詩人でもある高村光太郎の命日。「連翹(れんぎょう)忌」と呼ばれています。
高校生のとき光太郎の詩に惹かれて、長編詩を書き写して部屋に貼ったこともありましたが、戦中に戦争賛美の詩を書いたことから晩年は寂しい人生を送ったようです。
光太郎は知人の家で亡くなったのですが、その庭にレンギョウの花が咲いていて、知人の奥さんに木の名前を尋ねたそうです。そして、告別式で棺の上にレンギョウが一枝置かれていたことから「連翹忌」と呼ばれるようになったとのこと。
この「連翹忌」だけは、命日と開花時期がぴったり一致するわけです。
モクレンは4/10だとこちらはまだ咲いていないですが、東北辺りだとちょうどいいかもしれないですね。
レンギョウもこちらではGW頃に咲きます。
高村光太郎の例は実際に亡くなった時にあった花なので、花期が地域によりずれていようと関係なく納得できます。
本当は、レンギョウの花を撮影して、高村光太郎の命日をメインにするつもりでしたが、以前からあった近所のレンギョウがなくなっていて、急きょモクレンをメインに切り替えました。
でも、昨日歩いていたら別の場所にレンギョウの花が咲いていました。
北海道はサクラもレンギョウも1カ月遅れということですね。