誰もが欲しがる人気者、紙幣の原料は当然ながら木です。国立印刷局のホームページを見ると、ミツマタなどを原料としたパルプを細かく刻んで紙にすると書いてあります。伝統的な和紙とは製法が違うようですが、材料は和紙と同じで、ミツマタのほか多分コウゾも使われているはずです。
ミツマタはその名の通り枝が3つに分かれます
図鑑によると、ミツマタは室町時代に中国から製紙用に移入された樹木で、ジンチョウゲの仲間。庭木にも使われていて、私がよく行く花寺にも一株植えてあります。コウゾは在来のクワの仲間ですが、栽培された雑種のようです。いずれも樹皮の部分が紙になるようです。
ある植物園で見つけたコウゾ
クワ科特有の変形した葉
アメリカのドル紙幣にはミツマタやコウゾは使われていないはず。どんな木で作られているのだろうと調べたら、綿75%、麻25%だそうです。これは紙というよりも布ですね。しかも綿も麻も草本ですから、木製の円に対して草製のドルということになります。
数十年前の旅行で残った1ドル札
面白い話が残っていて、天候不順で綿花が不足した年に、アメリカ造幣局はやむを得ずリーバイス社に頼んでジーンズの切れ端を譲ってもらって補ったそうです。布なので紙よりも耐久性があり、燃えた場合も紙のお札より形を保つそうです。
オーストラリアやニュージーランドはポリマー紙幣、つまりプラスチックのお札らしいですよ。知ってました?
ママゴトみたいな札やった記憶が、
間違ってるかも知れないけどエリザベス柄やなかったかなぁ、
ビニールみたいなのでした。
硬貨はすべてにエリザベス女王。しかもよく見ると、硬貨によっては多少の年齢
差を感じさせる絵柄。これが虫眼鏡での大発見でした。
紙幣は玩具みたいでしたが、プラスチックなのですか、納得しました。
紙幣という言葉も現在では、外国のものについては、
厳密なものではなくあくまでも言葉上のものなのですね・・・
日本の「紙幣」にはこれからもがんばってもらいたいです(笑)。
コウゾもミツマタも知識としては知っていますが、
こちらにはないので樹木を見たことがありません。
豪州と言えば、以前、旅行代理店だか航空会社の広告で「豪遊」というキャッチフレーズがあって、同業者として「やられたな」と思ったことがありました。何で「豪州」なんでしょうね。
プラスチックだと玩具みたいでしょうけど、塗れても拭くだけでいいですね。でも、コシがなくて数えにくそうですね。
こちらではミツマタを庭木にする家があって、お寺以外にも近所で2~3軒あります。春に黄色い花を咲かせます。
なんで豪州かってツイートする時字数が少なくて済むから(笑)、なんちゃって。
辞書に「豪: 大層なこと」って書いてあるし、たいそう大きな州じゃなってんで、じゃあ「州」ってどんな意味なんだろう、「地球上の大陸を分けた称」あれぇいっちゃん小さい大陸じゃん、と言ったところでお後が.....。
あれは一応、大陸なんですね。
謎が解けてスッキリしたのと、世界には様々な原料で作られたお金があるんだと深く頷きました。
おもしろかった!ためになった!ありがとう。
そうですか、ドル札を大量にお持ちなのですね。私もこの記事を書くときに初めて知って驚きました。私たちは「紙幣」と思い込んでいますが、アメリカ人にとっては「布幣」ということですね。