以前、「聞きなしの国際比較」というタイトルで、さえずりの表現が国によって違うことをご紹介しました。その後、このテーマをさらに深掘りするうちに面白いことに気づきました。
まず、シジュウカラのさえずりが日本と外国でどう違うかについて。以下は、日本野鳥の会(本部)発行の小冊子『おさんぽ図鑑』のバーコードをスマホで読み取って聴くジュウカラのさえずり。
この声を日本では「ツペー、ツペー、ツペー」と表現します。聞きなしは、「ちょっと、ちょっと、ちょっと」とか「土地、金、欲しいよ」など。
イギリスでは「Teacher, teacher(先生、先生)」と聞きなすそうですし、ドイツでは「Spitz die Scharr(スピッツ・ディ・シャール)」、意味は「鋭く引っ掻け」。
似ているようで違います。また、「聞きなしの国際比較」にも書きましたが、アフリカに生息するアカメジュズカケバトは、英語圏では “I AM a Red-Eyed Dove”(私はアカメジュズカケバトだ!)と聞きなす一方、フランス語圏では“Je PLEU-re-re-re-re”(私は泣いているんですぅ~)と聞きなすそうです。フランス語の正確な発音は分かりませんが、スペルだけ見ても英語圏とは明らかに違います。以下の動画の2:02にアカメジュズカケバトの声が収録されています。
同じ鳴き声なのに、国によって聞きなしが違うのはなぜだろう? そう考えて、あることに気づきました。
例えば、今年の干支ニワトリの鳴き声は、日本では「コケコッコー」ですが、アメリカでは「コッカドゥードゥルドゥー」。さらに、イタリアでは「ココリコ」、スペインでは「クィクィリクィ」、ロシアでは「クカレクー」。あろうことか、アメリカと同じ言語のイギリスは「トゥイートゥイートゥイー」とのこと。
また、犬も日本では「ワンワン」ですが、アメリカでは「バウワウワウ」、ロシアでは「ガフガフ」、韓国では「モンモン」。ここでもイギリスはアメリカと違って「ウーッ」。このあたりまではまだ納得できますが、スペインでは犬が「ラドラール」となくと知ると、スペイン人の耳や言語感覚を疑いたくなります。
つまり、動物の声を聞く耳の感覚と、それを擬音語として表現する言語感覚は、国によって違うということです。また、アメリカとイギリスで違うということは、言語の構造的な要因ではなく、習慣や伝統によるものだと推測できます。
ということは、鳥の声も世界共通ではなく、国によって違うわけです。例えばウグイスのさえずりは、日本人には「ホーホケキョ」としか聞こえませんが、英米独仏伊それぞれ違うはずです。今度、外国のバーダーに会ったら、ウグイスのさえずりがどう聞こえるか聞いてみようと思います。
なお、前回のカモカウントテストの正解は66羽でした。
まず、シジュウカラのさえずりが日本と外国でどう違うかについて。以下は、日本野鳥の会(本部)発行の小冊子『おさんぽ図鑑』のバーコードをスマホで読み取って聴くジュウカラのさえずり。
この声を日本では「ツペー、ツペー、ツペー」と表現します。聞きなしは、「ちょっと、ちょっと、ちょっと」とか「土地、金、欲しいよ」など。
イギリスでは「Teacher, teacher(先生、先生)」と聞きなすそうですし、ドイツでは「Spitz die Scharr(スピッツ・ディ・シャール)」、意味は「鋭く引っ掻け」。
似ているようで違います。また、「聞きなしの国際比較」にも書きましたが、アフリカに生息するアカメジュズカケバトは、英語圏では “I AM a Red-Eyed Dove”(私はアカメジュズカケバトだ!)と聞きなす一方、フランス語圏では“Je PLEU-re-re-re-re”(私は泣いているんですぅ~)と聞きなすそうです。フランス語の正確な発音は分かりませんが、スペルだけ見ても英語圏とは明らかに違います。以下の動画の2:02にアカメジュズカケバトの声が収録されています。
同じ鳴き声なのに、国によって聞きなしが違うのはなぜだろう? そう考えて、あることに気づきました。
例えば、今年の干支ニワトリの鳴き声は、日本では「コケコッコー」ですが、アメリカでは「コッカドゥードゥルドゥー」。さらに、イタリアでは「ココリコ」、スペインでは「クィクィリクィ」、ロシアでは「クカレクー」。あろうことか、アメリカと同じ言語のイギリスは「トゥイートゥイートゥイー」とのこと。
また、犬も日本では「ワンワン」ですが、アメリカでは「バウワウワウ」、ロシアでは「ガフガフ」、韓国では「モンモン」。ここでもイギリスはアメリカと違って「ウーッ」。このあたりまではまだ納得できますが、スペインでは犬が「ラドラール」となくと知ると、スペイン人の耳や言語感覚を疑いたくなります。
つまり、動物の声を聞く耳の感覚と、それを擬音語として表現する言語感覚は、国によって違うということです。また、アメリカとイギリスで違うということは、言語の構造的な要因ではなく、習慣や伝統によるものだと推測できます。
ということは、鳥の声も世界共通ではなく、国によって違うわけです。例えばウグイスのさえずりは、日本人には「ホーホケキョ」としか聞こえませんが、英米独仏伊それぞれ違うはずです。今度、外国のバーダーに会ったら、ウグイスのさえずりがどう聞こえるか聞いてみようと思います。
なお、前回のカモカウントテストの正解は66羽でした。
ウグイスは外国人にどう聞こえるかほんとうに興味深いですね。
犬の鳴き声ですが、私は昔からどうしても"Bowwow"には聞こえない、"B"の音が入るのをそうは感じないのですが、これも耳や音の問題というよりも文化の影響が大きいのかなと思います。
ウグイスの声が外国人にどう聞こえるか? この課題の答えが見つかりました。
本日の記事にアップします。