私の祖母は「スパゲティ」が言えなくて「スカベッチ」と言ってました。みなさんも子ども時代、「鉄筋コンクリート」を「鉄コン筋クリート」と言ってませんでしたか?
こういうのを「音位転換」と呼ぶそうです。私がいちばん笑った音位転換は、中年の女性がタレントの「ケイン・コスギ」を「コイン・ケスギ」と言った事例。
いま花盛りの「サザンカ」も音位転換だそうです。もともとは「サンザカ」。そう言えば漢字の「山茶花」は「サンザカ」と読めます。
赤花と白花が咲くサザンカ
ただ、中国では「山茶」と書いて「ツバキ」を意味します。茶の木とツバキは同じ仲間なので、茶の木は里の茶、ツバキは山の茶と考えていたのでしょう。
サザンカもツバキ科ですが中国にはないので文字がなく、漢字が日本に移入されてから、サザンカに「山茶」を充てたようです。ちなみに、中国で「椿」は「チャンチン」という別の木を意味します。
花弁がバラバラに散るのはサザンカ、花ごと落ちるのはツバキ。
「山茶」という漢字と「サンザカ」という読みがどこでどう繋がったのかは分かりませんが、いずれにしても「山茶花」→「サンザカ」→「サザンカ」と転位したようです。
「♪サザンカ サザンカ 咲いた道 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き」も本来は「サンザカ サンザカ 咲いた道…」になるわけです。
ついでながら、「新しい」も奈良時代の「あらたし」が平安時代に音位転換して「あたらし」になったそうです。「新(あら)たに」は奈良時代の名残りとのこと。
こういうのを「音位転換」と呼ぶそうです。私がいちばん笑った音位転換は、中年の女性がタレントの「ケイン・コスギ」を「コイン・ケスギ」と言った事例。
いま花盛りの「サザンカ」も音位転換だそうです。もともとは「サンザカ」。そう言えば漢字の「山茶花」は「サンザカ」と読めます。
赤花と白花が咲くサザンカ
ただ、中国では「山茶」と書いて「ツバキ」を意味します。茶の木とツバキは同じ仲間なので、茶の木は里の茶、ツバキは山の茶と考えていたのでしょう。
サザンカもツバキ科ですが中国にはないので文字がなく、漢字が日本に移入されてから、サザンカに「山茶」を充てたようです。ちなみに、中国で「椿」は「チャンチン」という別の木を意味します。
花弁がバラバラに散るのはサザンカ、花ごと落ちるのはツバキ。
「山茶」という漢字と「サンザカ」という読みがどこでどう繋がったのかは分かりませんが、いずれにしても「山茶花」→「サンザカ」→「サザンカ」と転位したようです。
「♪サザンカ サザンカ 咲いた道 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き」も本来は「サンザカ サンザカ 咲いた道…」になるわけです。
ついでながら、「新しい」も奈良時代の「あらたし」が平安時代に音位転換して「あたらし」になったそうです。「新(あら)たに」は奈良時代の名残りとのこと。
祖母さんのことは笑えません、私も長い間「シュミレーション」と誤って発音していましたから。いや今でも間違えます。
そうですか、そういう本にも書いてあるんですか。面白いですね。
「あたらしい」ももともとはあったんですね。先ほどネットで調べたら「もったいない」というような意味なんですね。知らなかったです。
そう言えば、私も以前は「シュミレーション」と言ってました。
そうですよね漢字からするとこの読みはおかしいですが、日本は子どもの名前は漢字をどう読んでも構わないというので、あまり大きな問題と考えてはいませんでした。
これで有名なのは「ジャイケル・マクソン」でしょうか。
高校時代にわざとそう呼んでいたのですが、後にそれが何かのテレビ番組に使われたのを知って、同じこと感がる人がいるんだ、と思いました。
あと友だちの子どもが以前、「日本ハムファイターズ」を言えなくて「日本ファムハイターズ」と言っていたそうです。
ちなみに山茶花はこちらでは見られません。
「日本ハムファイターズ」も言いにくいですね。うちのお婆ちゃんも言えなかったと思います(笑)。
図鑑で確認すると、ツバキ(ヤブツバキ)も北海道には分布しないようですね。ヤブツバキは近くの山でも普通に自生しています。
サザンカの分布も、本州の山口県、四国、九州、沖縄となっています。
こちらで見られるサザンカは園芸品種ということのようです。そちらでは庭木としても使われていないということですね。