色の名前に鳥が登場します。例えば、『君のひとみは10000ボルト』という歌の出だしは「鳶(とび)色のひとみに誘惑のかげり…」。この鳶色は実際のトビの羽色よりも少し赤みが強い茶褐色。江戸時代初期から茶色を代表する色として、主に男性に愛用されてきたそうです。現在は、上の歌詞のように目や髪の色を表現する際に使われることが多いです。
鶸(ひわ)色は、マヒワの羽衣に似た黄色みの強い明るい萌黄(もえぎ)色。鎌倉時代の武士の礼服・狩衣(かりぎぬ)について書かれた『布衣記(ほいき)』に登場するので、鎌倉以降の色名のようです。緑が強くなると鶸萌黄、さらに緑がかると萌黄色、茶色が加わると鶸茶と呼ばれます。
紅鶸(べにひわ)色という色もあります。ベニヒワの頭頂に例えた色で、わずかに紫みをおびた明るい紅色。現在も帯締めなど和装小物の色として人気があるそうです。
鴨の羽色という色名もあって、マガモの頭部からの命名のようです。この色名の出典は古く、『万葉集』に「水鳥の鴨の羽色の青馬を今日見る人はかぎりなしといふ」という大伴家持の歌があるそうです。
このほかに、朱鷺(とき)色、ハトに由来する鳩羽(はとば)色や山鳩色という色名もあります。最も広く知られているのは鶯色でしょうが、これはウグイスではなくメジロの色だろうというのがバードウォッチャーの常識です。
※1 色の出典は「伝統色のいろは」。
※2 鳥の写真はpixabayより
鶸(ひわ)色は、マヒワの羽衣に似た黄色みの強い明るい萌黄(もえぎ)色。鎌倉時代の武士の礼服・狩衣(かりぎぬ)について書かれた『布衣記(ほいき)』に登場するので、鎌倉以降の色名のようです。緑が強くなると鶸萌黄、さらに緑がかると萌黄色、茶色が加わると鶸茶と呼ばれます。
紅鶸(べにひわ)色という色もあります。ベニヒワの頭頂に例えた色で、わずかに紫みをおびた明るい紅色。現在も帯締めなど和装小物の色として人気があるそうです。
鴨の羽色という色名もあって、マガモの頭部からの命名のようです。この色名の出典は古く、『万葉集』に「水鳥の鴨の羽色の青馬を今日見る人はかぎりなしといふ」という大伴家持の歌があるそうです。
このほかに、朱鷺(とき)色、ハトに由来する鳩羽(はとば)色や山鳩色という色名もあります。最も広く知られているのは鶯色でしょうが、これはウグイスではなくメジロの色だろうというのがバードウォッチャーの常識です。
※1 色の出典は「伝統色のいろは」。
※2 鳥の写真はpixabayより
その名前に鳥とか花とか風景(茜色など)の名前を付けたのでしょう。
中国や朝鮮の衣装とかお祭りの飾りの色が、どちらかと言えば派手で目を引くのに比べて、日本の伝統色は抑え気味で落ち着いた色ですね。
「伝統色のいろは」綺麗な色ばかりです。微妙な色を鳥の羽の色からもなのですね。身近に沢山の鳥が居たのは確かなようですね。