ドコモとシャープとオリンパスが共同で、間伐材を使った携帯電話TOUCH WOODを開発しました。そのCM(というかプロモーションビデオ)として「森の木琴」というムービーを制作しYou Tubeに転載したところ、世界中から賞賛されて360万回以上のアクセスになっています。まずはご覧ください。
この木琴は全長44メートル、鍵盤の数は413個あるそうです。演奏されているのはバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」という曲。撮影は福岡県の森で行われたとか。
製品のボディは高知県四万十のヒノキの間伐材をオリンパスが開発した技術で圧縮成形して作られています。以前このブログで岐阜大学の教授が考案した高圧水蒸気による木材の圧縮成形を紹介しましたが、それをオリンパスが確立させたのではないでしょうか。
本物の木を使うので1個ずつ木目や色が違います。同じものを作って大量販売するという従来の発想とは違うため、シャープの開発者は社内で大反対されたそうです。実際、大量生産が難しいので15,000台に限定し、しかも数回に分けて販売されています。
坂本龍一氏が率いる環境団体More Treesもこのプロジェクトに参加しています。当ブログでは以前、この団体について「No More Trees」というタイトルで「木はもう植えるな、伐って使え」と突っ込みを入れたことがありましたが、ようやく植えるだけでなく伐る運動も始めたようです。
企業がやることなので100%は信用できませんが、この携帯電話の特設サイトには、「日本の森を、救え。」というメッセージがあったり、高知県の林業家や設計者の動画が掲載されていてなかなか興味深いです。
本筋からは逸れますが、写真を趣味で撮っている人間としては、光が限られた森の中で木琴をうまく浮かび上がらせる撮り方はさすがプロと思いました。
カメラ好きの友だちがオリンパスはカメラはもはや「趣味」でやっているようなものだとよく言っていますが木材の加工までしているのですね。
街中で撮る用にPenが欲しいと思っているんですが(笑)。
これは欲しいけどauなので買えないのが残念です。
もちろんそうじゃなくても買うのは大変そうですが。
オリンパスは医療用とか科学用のカメラや顕微鏡をつくっているようですね。
そう言えば、プロミナーのメーカーであるコーワは、医薬品も作っていますね。以前、この会社の仕事したことありますが、ここも医療用の光学機器からスコープに波及していったようです。
私もauなので、この携帯は使えません。
この震災について、孫正義さんの対応が素晴らしいので、切り替えるならドコモじゃなくてソフトバンクにしたいし…。100億円の寄附だけでなく、個人資産を使って「自然エネルギー財団」と設立するそうです。