今日は「木の日」。十と八を組み合わせると「木」になるからです。各地で記念植樹が行われると思いますが、こういう活動はどうなんでしょう?
私も3月に森林ボランティアのメンバーとして植樹しました。その樹がどうなったか気になって、先日見てきました。
(3月の植樹風景)
植樹した苗木のうち2~3割がシカにやられるか、枯れていました。このグループには林業のプロや自治体の林業振興局OBもいます。それでも歩留まりはこの程度。
15年ほど前、野鳥の会である植樹活動をサポートしたことがあり、1年後に見に行ったら約10本の苗木は全部枯れていました。
(半年後の植樹地)
(ネット越しにシカに食べられた苗木)
いつもチェックしている樹木のポータルサイトには、毎日のように「どこそこの企業が環境活動として樹を植えた」というニュースが掲載されています。先日はルイ・ヴィトンがMore Trees運動を展開する坂本龍一と提携して長野県で樹を育てるプロジェクトを始めたというニュースがありました。
(3月に私が植えたナンテン)
植樹した企業は「我々が植えた樹が大きく成長してCO2を吸収する」と思っているでしょうが、私の推測では植えた樹の半分以上が1年以内に枯れています。植えっぱなしで後のことを考えない安易な植樹には疑問を感じます。
特に、わざわざテレビCMで「私たちは植樹をしています」と訴える企業には不信感さえ抱きます。全国にCMを流せば年間何千万円もの出費になるはずで、そんなお金があったら山一つ買い取って、間伐管理をするべきでしょう。
(半年後のナンテン。倒れているものの成長中)
CMで吹聴しないまでも、「環境に優しい企業」を偽装する植樹活動が多いように思います。植えたはずの樹は半分以上が枯れてなくなり、残るのは企業の自己満足と環境へのアリバイ・・・。
識者の中には、「木を植えるな、木を伐れ」という人もいます。育った木を伐採して利用する循環システムを構築しないと、いくら植えても意味がないという主張です。
企業の環境活動としてやるなら、安易な植樹ではなく間伐や木材の利用促進にシフトして欲しいと思います。
私も3月に森林ボランティアのメンバーとして植樹しました。その樹がどうなったか気になって、先日見てきました。
(3月の植樹風景)
植樹した苗木のうち2~3割がシカにやられるか、枯れていました。このグループには林業のプロや自治体の林業振興局OBもいます。それでも歩留まりはこの程度。
15年ほど前、野鳥の会である植樹活動をサポートしたことがあり、1年後に見に行ったら約10本の苗木は全部枯れていました。
(半年後の植樹地)
(ネット越しにシカに食べられた苗木)
いつもチェックしている樹木のポータルサイトには、毎日のように「どこそこの企業が環境活動として樹を植えた」というニュースが掲載されています。先日はルイ・ヴィトンがMore Trees運動を展開する坂本龍一と提携して長野県で樹を育てるプロジェクトを始めたというニュースがありました。
(3月に私が植えたナンテン)
植樹した企業は「我々が植えた樹が大きく成長してCO2を吸収する」と思っているでしょうが、私の推測では植えた樹の半分以上が1年以内に枯れています。植えっぱなしで後のことを考えない安易な植樹には疑問を感じます。
特に、わざわざテレビCMで「私たちは植樹をしています」と訴える企業には不信感さえ抱きます。全国にCMを流せば年間何千万円もの出費になるはずで、そんなお金があったら山一つ買い取って、間伐管理をするべきでしょう。
(半年後のナンテン。倒れているものの成長中)
CMで吹聴しないまでも、「環境に優しい企業」を偽装する植樹活動が多いように思います。植えたはずの樹は半分以上が枯れてなくなり、残るのは企業の自己満足と環境へのアリバイ・・・。
識者の中には、「木を植えるな、木を伐れ」という人もいます。育った木を伐採して利用する循環システムを構築しないと、いくら植えても意味がないという主張です。
企業の環境活動としてやるなら、安易な植樹ではなく間伐や木材の利用促進にシフトして欲しいと思います。
おっしゃるように、エコを食い物にしている企業や商品もいろいろありますね。
それも、「普通に考えたらおかしいだろう?」と思うようなものもあります。エコを食い物にするだけでなく、「これで消費者も納得してくれるだろう」という舐めや姿勢が見える場合もあります。
自分自身で植樹しておきながら植樹にケチをつけるのは矛盾していますが、森林ボランティアの先輩に、もっと効率的な植樹を考えてもらおうと思っています。
私の子どもの頃、田舎(信州)で植樹されていたのはほとんどが唐松でしたが、それなりに成長していましたので、大抵は育つものだと思っていました。
私にとってはまさにタイムリーな話題です。
というのも、24日に道庁で行われる森林関係のイベントの
今年のディスカッションのテーマがまさにこれなんです。
端的にいえば、植えることよりも間伐にもっと目を向けてほしい、
ということです。
シカ食害はこちらもひどく、道内のあるところでは
植樹した樹木の2割どころではなく、全滅したと聞きました。
植えればそれで森が育つという考えを助長しているのは、
やはり特にCMで大々的に流しているそういう企業の姿勢もあると思います。
現状ではまだ悲しいかな、「間伐=木を切る」、
だからCO2削減には逆効果なのでは、と思う人が多いのかな、
ということも時々思います。
やはり私もかねがね林業への理解を深めてほしいと思っています。
余談ですが、「環境に優しい」と謳っているさる企業グループが、
自社のコンビニのお弁当の値引き販売を認めていなかったのに、
私は、大きな矛盾を感じました。
生育率がこんなに低いとは知りませんでした。これは確かに問題がありますね。
ちょっと気になって調べてみたら、環境省委託で、(財)地球・人間環境フォーラムの調査報告がありました。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=13637&hou_id=11196
これによると、ちゃんとやっている企業もあるようです。
でも、ご指摘のように、植樹=森林保全といったものが多いようです。
検索していると、ある企業の森林保全活動の紹介として「ヤマザクラなどの花の咲く木は残しながら、のこぎりとかまを使って慎重に雑草や不要な樹木を伐採しました。」なんてことが書いてありましたが、これって保全?完璧に人間中心目線でしょう?(笑)
森林保全には、森林認証制度やシカの問題や従事者の問題、利用できる商品開発など、いろんなことを含んだ総合的な対策が必要ということなんでしょう。
ま、そもそも「地球に優しく」とか「自然にやさしい」なんて言葉は上から目線の不遜な言葉ですけどね。
ichiさんが子どもの頃は少なかったのでしょうが、今はシカの食害が多いようです。
苗木にネットを張らなければ、ほとんどシカにやられるでしょう。張っても、彼らも必死ですから、なかなか100%の防御は難しいですね。
私も以前は、間伐=木を伐る=反自然と思っていました。なかなかスムーズには理解してもらいにくいですね。
そのコンビニ以外にも、表向きはソフトなこと言ってて、裏では鬼のようなことをやっている企業はたくさんあるようですよ。
そういう企業には敬意を抱きますが、多くの企業の植樹は「安易」だと思います。「とりあえず植樹でもやっとこうか、人聞きもいいし…」というレベルでしょう。
貴重なデータを探していただいてありがとうございました。お気に入りに登録しました。ざーっと見ただけですが、興味深い資料でした。
面白いと思ったのは、「動機・目的」の質問で、「消費者に対する企業イメージの向上」が40%で4位、「株主に対する企業イメージの向上」が25%で6位だったこと。やっぱり、人の目を気にしてやってるわけですね。
1位は「社会貢献のため」の78%でしたが…。
もう一つは、「課題」としてトップに挙げられたのが「効果が評価しにくい」で61%。
私は最初「環境への効果が評価しにくい」という意味と思っていましたが、他の質問から判断すると、「ビジネスにとってメリットがあるかないか評価しにくい」という意味のようです。
6割の企業が、環境活動をビジネスにとって効果があるかどうかで判断しているわけです。
私は企業の環境活動は見返りを期待すべきではないと思いますが、やっぱり利益追求という大目的の中でしか位置づけられないんですね。
ヨーロッパの企業ならもう少し数字が違ったのかな~と思いながら読んでいました。