昨日訪れた「栃の森」では、クリの花が満開でした。
クリと言えば、ほとんどの方は栗の実を思い浮かべるでしょう。
私は、本で「クリは鉄道の枕木に使われた」という記事を読んで以来、実よりも木材の方が気になっていました。
(クリの樹皮。葉がよく似るクヌギやアベマキに比べてひび割れの間隔が粗い。)
クリは腐りにくい木で、縄文時代の家屋にはクリの柱が使われていたそうです。当時は、石の基礎の上に柱を置くのではなく、地面に掘った穴に柱を立てる掘立式。だから、腐りにくい木材でなくてはならなかったのです。
青森県の三内円山古墳では、クリの柱だけでなく、燃え残った炭のクリ、ゴミ捨て場ではたくさんの栗の実が発見されています。つまり、建築材料や燃料、食料としてクリは不可欠でした。周辺にはクリの栽培林もあったようです。
腐朽に強い木ですから、西洋から鉄道が導入された際、枕木として真っ先に採用されたのでしょう。現在はほとんどがコンクリート製ですが、軽くしたい鉄橋や、音を抑えたいポイント切り換え部分、レールの継ぎ目では今でも木製の枕木が使われています。
(近くのJRの線路。手前の鉄橋部分の枕木は木製ですが、クリかどうかは不明。)
岐阜市には現在も木製の枕木メーカーがあり、約100社の日本の鉄道会社に納入しているとか。しかし、クリは入手困難で、今では出荷量の約1割。ブナやナラに防腐剤(クリには不要)を注入したものや、輸入材が活躍しているそうです。
ちなみに、日本の枕木のサイズは2100×200×140mm。明治時代にイギリスから鉄道技術を輸入して以来、このサイズで統一されています。
クリと言えば、ほとんどの方は栗の実を思い浮かべるでしょう。
私は、本で「クリは鉄道の枕木に使われた」という記事を読んで以来、実よりも木材の方が気になっていました。
(クリの樹皮。葉がよく似るクヌギやアベマキに比べてひび割れの間隔が粗い。)
クリは腐りにくい木で、縄文時代の家屋にはクリの柱が使われていたそうです。当時は、石の基礎の上に柱を置くのではなく、地面に掘った穴に柱を立てる掘立式。だから、腐りにくい木材でなくてはならなかったのです。
青森県の三内円山古墳では、クリの柱だけでなく、燃え残った炭のクリ、ゴミ捨て場ではたくさんの栗の実が発見されています。つまり、建築材料や燃料、食料としてクリは不可欠でした。周辺にはクリの栽培林もあったようです。
腐朽に強い木ですから、西洋から鉄道が導入された際、枕木として真っ先に採用されたのでしょう。現在はほとんどがコンクリート製ですが、軽くしたい鉄橋や、音を抑えたいポイント切り換え部分、レールの継ぎ目では今でも木製の枕木が使われています。
(近くのJRの線路。手前の鉄橋部分の枕木は木製ですが、クリかどうかは不明。)
岐阜市には現在も木製の枕木メーカーがあり、約100社の日本の鉄道会社に納入しているとか。しかし、クリは入手困難で、今では出荷量の約1割。ブナやナラに防腐剤(クリには不要)を注入したものや、輸入材が活躍しているそうです。
ちなみに、日本の枕木のサイズは2100×200×140mm。明治時代にイギリスから鉄道技術を輸入して以来、このサイズで統一されています。
地方では今なお栗が建築材として使われているかというと東北には栗の木がたくさんある事、また曲がった栗の木でも自在に建築に生かせる伝統工法を持つ大工がいるから栗を適材適所で使えるのだと思います。それから山持ちが多く自分の山で切り出した材で家を建てる事が出来るからだと思います。
因みにたぶん岐阜に本社がある栗専門の製材所が岩手県にあります、ここでは栗材を専門に切り出したり買求めたりしています、それにしても栗の大木がなくなったようです。
世界遺産になった白川郷の合掌造りの家も、主な木材はクリらしいです。
総クリ造りの現代の家の写真を見たことがありますが、渋い落ち着いた色の家でした。
古い枕木は、現在はガーデニング用に販売されているようです。腐らない限り、そうやってリサイクルすればいいですね。
クリが枕木に使われているは私も知っていましたが、
それ以上の詳しいことは知りませんでした。
またまた勉強になりました。
北海道ではカラマツもよく使われたとか。
写真のJRの鉄橋はわずか5メートルくらいです。軽くするのと、ここでも音を抑える狙いがあるのでしょう。
新幹線の枕木がどうなっているのか、今度観察してみようと思っています。
北海道ではカラマツですか。そちらでは、枕木以外にも防雪林など鉄道と樹木の関わりが深いですね。