鳥見ツアーで訪れた立山には、「美女平」という気になる名前の場所があります。
その由来……美しい娘が立山開山に取り組む恋人に会うために登ってきたが、「山を拓くまでは帰らない」と追い返された。しかたなく下山する途中、1本の杉に「美しき御山の杉よ 心あらば わがひそかなる祈り ききしや」と祈ったところ、2人は後にめでたく結婚。その杉を「美女杉」と呼び、一帯を「美女平」と呼ぶようになった……
ケーブル「美女平」駅の横にある「美女杉」
「美女杉」はタテヤマスギで、この一帯にはその巨木がたくさん残っています。鳥見のために散策した美女平の森にも、「不老樹」とか「火炎杉」とか名前のついた巨木が10本ほどあり、いずれも風格のある立派な樹形。「屋久杉もかくや」と思わせます。
植物学的には立山杉も屋久杉も、あるいは秋田杉も吉野杉も同じスギ。ただ、豪雪地帯のスギは枝が弓なりに湾曲するという地域的な特性があります。
幹周り7mの「火炎樹」
立山の前に訪れた有峰にも面白い樹がありました。ミズナラにブナがからみつくように生えているのです。ミズナラは直径1m、ブナは30cm。
仲むつまじい恋人や夫婦を連想させることから、有峰の名木にするべく名前を公募したところ325通の応募があったそうです。選ばれたのは「永遠(とわ)の木」。
確かに、こんなに曲がったブナは珍しいです。ヨーロッパではナラを「森の王」、ブナを「森の女王」と呼びますから、この「永遠の木」も左のミズナラを男性、右のブナを女性に見立てるのでしょう。
以前ご紹介しましたが、2本の幹や枝が合体している樹を「連理の樹」と呼び、恋愛成就や夫婦和合の神木にします。この「永遠の木」も恋愛成就の樹として有名になるかも知れません。
自然の樹の姿に恋愛感情を投影して祈ったり願ったりする人間も大変ですが、その熱い想いを託される樹木も大変だな~(笑)。
その由来……美しい娘が立山開山に取り組む恋人に会うために登ってきたが、「山を拓くまでは帰らない」と追い返された。しかたなく下山する途中、1本の杉に「美しき御山の杉よ 心あらば わがひそかなる祈り ききしや」と祈ったところ、2人は後にめでたく結婚。その杉を「美女杉」と呼び、一帯を「美女平」と呼ぶようになった……
ケーブル「美女平」駅の横にある「美女杉」
「美女杉」はタテヤマスギで、この一帯にはその巨木がたくさん残っています。鳥見のために散策した美女平の森にも、「不老樹」とか「火炎杉」とか名前のついた巨木が10本ほどあり、いずれも風格のある立派な樹形。「屋久杉もかくや」と思わせます。
植物学的には立山杉も屋久杉も、あるいは秋田杉も吉野杉も同じスギ。ただ、豪雪地帯のスギは枝が弓なりに湾曲するという地域的な特性があります。
幹周り7mの「火炎樹」
立山の前に訪れた有峰にも面白い樹がありました。ミズナラにブナがからみつくように生えているのです。ミズナラは直径1m、ブナは30cm。
仲むつまじい恋人や夫婦を連想させることから、有峰の名木にするべく名前を公募したところ325通の応募があったそうです。選ばれたのは「永遠(とわ)の木」。
確かに、こんなに曲がったブナは珍しいです。ヨーロッパではナラを「森の王」、ブナを「森の女王」と呼びますから、この「永遠の木」も左のミズナラを男性、右のブナを女性に見立てるのでしょう。
以前ご紹介しましたが、2本の幹や枝が合体している樹を「連理の樹」と呼び、恋愛成就や夫婦和合の神木にします。この「永遠の木」も恋愛成就の樹として有名になるかも知れません。
自然の樹の姿に恋愛感情を投影して祈ったり願ったりする人間も大変ですが、その熱い想いを託される樹木も大変だな~(笑)。
木の名前を公募するのは面白いですね。
私もA公園にある特徴的な木は何本か勝手に名前をつけています。
といってたいした名前ではなく、たとえば「座れるアカイタヤ」とか
「六つ又のシラカンバ」などですが、木には何か
気持ちがいきやすいのだと思いました。
ミズナラとブナの絡みは面白いですね。
この2種類なのがポイント高いです(笑)。
そうですよね、ブナとミズナラは冷温帯林の典型的な樹種ですから、ぴったりの組み合わせです。
今度、ギタバさんがネーミングした樹の特集をブログにアップしてください。