樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木の色

2010年07月05日 | 木と言葉
通販会社のフェリシモが「500色の色えんぴつ」を販売しています。その数もさることながら、1本1本に素敵な色の名前がついています。例えば、「雪ん子のほっぺ」(赤)、「ラムネのあぶく」(水色)といった感じ。
その中に木に関する名前がどれくらいあるか数えたら、約60色。1割以上が木の名前であることに少し驚きました。
花に由来するものでは、「咲き乱れる山吹」「雨上がりのあじさい」「風にふくらむ合歓の花」など、すぐに色が想像できる名前があります。


「咲き乱れる山吹」


「風にふくらむ合歓の花」

木の実に由来するものでは、「山里のグミの実」「軒先の干し柿」「摘みたてのブルーベリー」などおいしそうな名前が並びます。
「檜の湯桶」(黄色)とか「総桐の婚礼箪笥」(淡いピンク)といった木材の色も出てきます。中には、「小春日和の冬木立」「木漏れ日のプロムナード」など、名前だけでは色が想像できないものも。
私が一番気に入ったのは、「祝言の朝の桜湯」(ピンク)。色の名前にドラマがありますね。


わが家の「摘みたてのブルーベリー」

ついでに、鳥に由来する色名を数えたら、意外に少なく15色。「丹頂鶴のベレー帽」「カルガモの親子」といったかわいい名前から、「コマドリの巣づくり」「アンデスの空ゆくコンドル」といった凝った名前もありました。


「せせらぎのカワセミ」という色名もあります

フェリシモは神戸の会社。もう15年ほど前ですが、「500色の色えんぴつ」によく似た「200本のネクタイ」という商品カタログのお手伝いで、ネクタイの柄や色に関するコラムを100編ほど書いたことがあります。当時から企業姿勢も商品企画もユニークな会社でした。
500色の色えんぴつのwebサイトはこちら
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4 コメント

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名前つけたい (guitarbird)
2010-07-07 12:28:19
こんにちわ
こういう話を聞くと自分でも名前をつけたいですね。
「木漏れ日の中のキビタキ」
「朝日を浴びる平原のハルニレ」
「冬枯れのオオウバユリ」
みたいに(笑)。
ちなみに、最初のは、少し暗めの黄色と橙色の中間の色、
2番目はうっすらと黄色および赤みがかったやや明るめの緑、
3番目は小麦色の黄色みが少なくちょっとくすんだ色、のイメージです。
フェリシモは出版社(会)があるも知っていましたが、
調べてみると、それも関係会社みたいですね。
それにしても500色調べられたのですね、いつも熱心で凄いですね。
子供の頃 (bulbul)
2010-07-07 15:04:07
 にたようなクレパスを持ってました。
この箱を開けると無限の世界が目の前に広がりました。
 500色は鉛筆やなくて夢やな、
guitarbirdさんへ (fagus06)
2010-07-08 06:12:48
熱心と言うか、暇なんですね(笑)。
出版会のことは私は知りませんでした。
平原のハルニレ、いいですね~。こちらには自生はありませんが、植物園に巨木があるので、イメージは湧きます。
bubulさんへ (fagus06)
2010-07-08 06:17:14
500色の夢…。bulbulさん、ロマンチストですね。
私も子供の頃は絵を描くのが好きで、いつもクレパスの箱を広げていました。
あの頃の夢は、どこに行ったんでしょうね~。500色が100色になり、10色になり…。でも、1色か2色残っていれば、良しとしましょうか、この年ですし(笑)。

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