近くの干拓田を流れる小川に、今頃いるはずのない鳥がいました。9月29日の記事「シギは図太い」でご紹介したアオアシシギです。
その時は6羽の群れでしたが、現在は4羽に減っています。下の動画を撮影したのは12月10日。
このシギは旅鳥で、本来なら今頃は東南アジアで越冬しているはずです。調べてみると、沖縄では普通に越冬し、本州でも時々越冬する個体がいるようです。
アオアシシギを観察していると、その近くに小型のシギが2羽飛んできました。ハマシギです。この鳥は本州でも越冬するので不思議はありません。
15年程前の夏、アメリカの研究者がアラスカで50羽のハマシギに標識を着けたところ、翌年1月に千葉県の谷津干潟と三番瀬、神奈川県の多摩川河口で各1羽が確認されたそうです。
標識を着けた場所(北極海の河口)の夏の平均気温を調べてみると約3℃~4℃。一方、千葉県の冬の平均気温は6℃~8℃。わずか3℃~4℃の温度差のために、はるばるアラスカから日本まで渡ってくるわけです。リスクが高い割に、得られる環境は大差がないですね。
上のアオアシシギはそのことに気づいて、「南へ行っても大して温度は変わらへんし、面倒臭いし、ここで正月を迎えよう」と決めたのかも知れません。やっぱりシギは図太いです(笑)。
その時は6羽の群れでしたが、現在は4羽に減っています。下の動画を撮影したのは12月10日。
このシギは旅鳥で、本来なら今頃は東南アジアで越冬しているはずです。調べてみると、沖縄では普通に越冬し、本州でも時々越冬する個体がいるようです。
アオアシシギを観察していると、その近くに小型のシギが2羽飛んできました。ハマシギです。この鳥は本州でも越冬するので不思議はありません。
15年程前の夏、アメリカの研究者がアラスカで50羽のハマシギに標識を着けたところ、翌年1月に千葉県の谷津干潟と三番瀬、神奈川県の多摩川河口で各1羽が確認されたそうです。
標識を着けた場所(北極海の河口)の夏の平均気温を調べてみると約3℃~4℃。一方、千葉県の冬の平均気温は6℃~8℃。わずか3℃~4℃の温度差のために、はるばるアラスカから日本まで渡ってくるわけです。リスクが高い割に、得られる環境は大差がないですね。
上のアオアシシギはそのことに気づいて、「南へ行っても大して温度は変わらへんし、面倒臭いし、ここで正月を迎えよう」と決めたのかも知れません。やっぱりシギは図太いです(笑)。
私、昔は識別も難しいし、色も地味だし、あまり好きではなかったのですが、最近はシギチ大好きです。
干潟などでずーっと餌取りしているので、ゆっくり、のんびり観察できます。珍しい種類がいなくても、あっちを見たり、こっちを見たり、時間がゆっくり過ぎていきます。そのゆったり感がいいですね。
小鳥はすぐに木陰に隠れたり、そのポイントに行ってもいなかったりしますが、シギチはいるべき所にはいますからね。
今年もシギチに染まることなく過ぎてしまいました。
でもそちらでは冬でもいるんですね。
冬は暑くないので、冬に(北海道よりも)南に鳥見に行くのはいいかな、と思いました。
海でも南方系の魚が北上しているようです。渡りをしなくなる鳥が増える可能性もありますね。