週末、栃の森へ行ってきました。ちょうど開花ラッシュに行き当たったようで、いろいろな花が森を飾っていました。
ヤブデマリ、ハクウンボク、ホオノキ、トチノキ、アオダモ、ナナカマド、ミズキ、フジ、タニウツギ、そして咲き始めのヤマボウシ、ツルアジサイ、サワフタギ…。
ヤブデマリ
いま挙げた12種類のうち、フジ(紫)とタニウツギ(ピンク)以外はすべて白い花。以前からフィールドで木の花を見るたびに、また図鑑を眺めるたびに、「なぜ白い花が多いのだろう?」と素朴な疑問を抱いていました。
日本に自生する樹木の花は半分が白、というのが私の実感です。それを裏付ける資料を探してみました。
ある研究者が、「虫媒花型の野生植物のうち、最も多い花の色は白で36.3%。次いで紫24.2%、黄20.4%、緑9.6%、赤7.4%、青1.1%、褐色0.7%、黒0.3%」というデータを発表しています。樹木だけではなく、また虫媒花型の植物に限定した数字ですが、白い花が3割以上を占めています。
ナナカマド
「なぜ白い花が多いか?」については、別の研究者が仮説を立てています。その要点をまとめると…
①一般に白い花は小さく蜜が浅いところにあるため、口吻が発達していない甲虫にも吸いやすい。
②白い花の多くは多数の花が集まって茎の上方に平らな花序をつくるので、甲虫が止まりやすい。
一見もっともらしいですが、私には納得できません。「白い花=小さい」とか「白い花=多数の花が集まって平らな花序をつくる」という前提に疑問があるからです。
ホオノキやヤブデマリ、ツルアジサの花は小さいくないし、逆にフジやタニウツギは小さい花が集まっています。この論理は「白い花が一般的だから白い花が多い」と言っているに過ぎません。
ミズキ
ある研究者は、「昆虫の可視光線領域は紫外線側に偏っているため、白、黄、オレンジ、ピンクなどは見やすいので、虫媒花の多くはこの色である」と書いています。
この可視光線説の方が説得力がありますが、白い花が圧倒的に多いという説明には力不足。私にはまだ納得できません。
花の色の意味は学問的にはまだ解明されていないということでしょうか。
ヤブデマリ、ハクウンボク、ホオノキ、トチノキ、アオダモ、ナナカマド、ミズキ、フジ、タニウツギ、そして咲き始めのヤマボウシ、ツルアジサイ、サワフタギ…。
ヤブデマリ
いま挙げた12種類のうち、フジ(紫)とタニウツギ(ピンク)以外はすべて白い花。以前からフィールドで木の花を見るたびに、また図鑑を眺めるたびに、「なぜ白い花が多いのだろう?」と素朴な疑問を抱いていました。
日本に自生する樹木の花は半分が白、というのが私の実感です。それを裏付ける資料を探してみました。
ある研究者が、「虫媒花型の野生植物のうち、最も多い花の色は白で36.3%。次いで紫24.2%、黄20.4%、緑9.6%、赤7.4%、青1.1%、褐色0.7%、黒0.3%」というデータを発表しています。樹木だけではなく、また虫媒花型の植物に限定した数字ですが、白い花が3割以上を占めています。
ナナカマド
「なぜ白い花が多いか?」については、別の研究者が仮説を立てています。その要点をまとめると…
①一般に白い花は小さく蜜が浅いところにあるため、口吻が発達していない甲虫にも吸いやすい。
②白い花の多くは多数の花が集まって茎の上方に平らな花序をつくるので、甲虫が止まりやすい。
一見もっともらしいですが、私には納得できません。「白い花=小さい」とか「白い花=多数の花が集まって平らな花序をつくる」という前提に疑問があるからです。
ホオノキやヤブデマリ、ツルアジサの花は小さいくないし、逆にフジやタニウツギは小さい花が集まっています。この論理は「白い花が一般的だから白い花が多い」と言っているに過ぎません。
ミズキ
ある研究者は、「昆虫の可視光線領域は紫外線側に偏っているため、白、黄、オレンジ、ピンクなどは見やすいので、虫媒花の多くはこの色である」と書いています。
この可視光線説の方が説得力がありますが、白い花が圧倒的に多いという説明には力不足。私にはまだ納得できません。
花の色の意味は学問的にはまだ解明されていないということでしょうか。
確かに白い花が多いですね、木本も草本も。
特にこちらの6月は白い花が多いと感じています。
なぜか、は分からないですが興味深いですね。
遺伝子レベルの話になるかもしれないですし。
ところで、そちらではフジが野山で咲いている=自生種なのですね。
こちらは自生はしていなくて、公園や民家にあるものという頭があるので、フジが咲いていると書いてあって一瞬あれっと思いました。
だいたいそんな感じです。
写真撮りながら、白と紫が多いなぁと
感じていたところでした。
それにしても、
山は、もう、
そんなに花盛りなんですね。
栃の森は標高800メートル程度の奥山にありますが、その中にフジがたくさん自生しています。最初は山の中なのでヤマフジと思っていましたが、ツルが左上巻きなのでほとんどがフジです。
公園や庭園に植栽されているのは、園芸用の品種でしょうが、フジ(ノダフジ)を改良して花付きを多くしたものでしょうね。
わが家の庭の花もエゴノキ、モクレン、コデマリなどほとんどが白ですが、これは妻の好みで白い花の木を選んだ結果です。
栃の森は今頃が花のピークです。爛漫の時期が里に比べると1カ月半くらい遅いです。
来月も行きますが、ツルアジサイ、ノリウツギなど白い花のオンパレードだと思います。
赤が意外でした。割と少ないのは虫に好かれないのでしょうか。
黒もあるのですね。どんな花なのかな?
鴨川沿いも栃の森の白い花が多いですね。
赤が少ないのは意外ですね。私は草本は無知なので、何とも言えませんが、園芸品種の花色は赤が多いですが、野生の草本も白が多いような気がしますが、どうですか? 草も詳しいチドリさんの方がよくご存知でしょうけど…。
黒い花って思いつきませんね。昔「黒い花びら」という歌がありましたけど…。