宇治の平等院のフジが見頃なので、久しぶりに訪れてきました。さすがにゴールデンウィーク、開門前に行きましたが、すでに200人くらい並んでいます。
この平等院は藤原道長の別荘を、息子の頼通(よりみち)が1052年にお寺に改めたもので、現在は世界遺産に登録されています。藤原氏ゆかりの寺なので、境内には大きな藤棚があります。
日本では藤原氏の家紋であったことから美しい樹として賞賛されていますが、昔の中国や朝鮮ではあまりいいイメージがなかったようです。
例えば、「葛藤(かっとう)」という言葉はクズやフジが絡む様子から生まれたもの。私が使っている辞典には、「葛藤=もつれ、悶着、あらそい。葛や藤の枝がもつれからむことからいう」とあります。
また中世の朝鮮では、他の樹に巻きついて生きるフジは、自立できない弱い人間を卑下する例えに使われたと言うことです。
人工的に管理された藤棚を見れば美しいイメージしかないですが、野山を歩くとフジやヤマフジが大蛇のように巻きついて、樹を枯らしているのをよく目にします。中国や朝鮮で悪いイメージがあるのは、そうした生態が影響しているのかも知れません。
花を見るだけならいいですが、できれば葛や藤がからまない人生を送りたいものですな~。
この平等院は藤原道長の別荘を、息子の頼通(よりみち)が1052年にお寺に改めたもので、現在は世界遺産に登録されています。藤原氏ゆかりの寺なので、境内には大きな藤棚があります。
日本では藤原氏の家紋であったことから美しい樹として賞賛されていますが、昔の中国や朝鮮ではあまりいいイメージがなかったようです。
例えば、「葛藤(かっとう)」という言葉はクズやフジが絡む様子から生まれたもの。私が使っている辞典には、「葛藤=もつれ、悶着、あらそい。葛や藤の枝がもつれからむことからいう」とあります。
また中世の朝鮮では、他の樹に巻きついて生きるフジは、自立できない弱い人間を卑下する例えに使われたと言うことです。
人工的に管理された藤棚を見れば美しいイメージしかないですが、野山を歩くとフジやヤマフジが大蛇のように巻きついて、樹を枯らしているのをよく目にします。中国や朝鮮で悪いイメージがあるのは、そうした生態が影響しているのかも知れません。
花を見るだけならいいですが、できれば葛や藤がからまない人生を送りたいものですな~。
昔は、「吉野の桜、高尾の紅葉、野田の藤」と言われたそうですね。
フジの断面は見たことがありませんが、藤布のことは本で読んで知っていました。実物は見たことないですが…。
由来がわかると、言葉を使うときに実感がわきますね、勉強になりました。
二十代で意味を知って、五十代で由来を知って…、人生いつまでたっても勉強です。
そうそう、その途中の三十代、四十代で葛藤を何度か体験しているかな~(笑)。
考えてみれば、なんでそんな字を使うのかというものが
結構ありますよね。
私が最近不思議に思ったのが「現象」です。
象が現れる・・・
ちなみに私は葛藤という言葉から逃れられたことがありません・・・
葛藤について、私は最近はなるべく葛や藤がからみそうな場所には近づかないようにしています。鳥や樹を見るために森にはしょっちゅう行きますが…(笑)。