樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

五つの目的

2006年11月06日 | 樹木
私がいつも利用している京阪電車の京都側の終点は「出町柳」といいます。
このあたりは、若狭から京都に鯖を運んだ鯖街道の終着点で、その目印として柳が植えられたためにこの地名があるようです。
現在、賀茂川に架かる出町橋の西詰めに柳の古木があり、「鯖街道口」という石碑が立っています。

         

先日、五つの目的があって、このあたりをウロついていました。一つは、妻を京都市内に送るため。二つ目は、この出町の柳を撮るため。三つ目は、進々堂というカフェに行くため。四つ目は、古本祭を冷やかすため。五つ目は、ある出版社のイベントに参加するため。最初の目的がなければ電車で行けたのですが、車で行って出町柳の市営駐車場に停めました。
進々堂には、黒田辰秋という人間国宝の木工作家が作ったミズナラのテーブルとイス(と言うかベンチ)があります。30年ほど前には何度か訪れたことがありますが、木に興味を持つようになってからは行ってないので、久しぶりに見たかったのです。店内が撮影禁止なので画像はないですが、どっしりとした重厚な作品です。人間国宝が作ったテーブルでコーヒーを飲む贅沢を味わってきました。

      
      (京大の近くの知恩寺で催された古本祭)

四つ目の古本祭は、当初は時間つぶしのつもりで買う気もなかったのですが、もともと本が嫌いじゃないので、冷やかしているうちに「猫にマタタビ」状態になってしまって、7冊も買ってしまいました。ぜ~んぶ樹木関係の本。
本来の目的は、思文閣という京都の出版社が催す「大文化祭」に行って、書店で見つからなかった木の本を入手することでした。古本祭と連動しているのでしょう、こちらにも古本コーナーがあり、京都大学が近いせいか研究者らしき人、本の虫みたいな人が本を物色しています。私は駐車料金が気になるので、ここでは目当ての新刊書を買ってすぐに退散しました。

      
      (古本祭で7冊、思文閣で2冊の木の本をゲット。)

30分150円の駐車料で、当初は1時間で300円なら安いと思っていましたが、結局900円も払うことになりました。おかげで木の本がたっぷり入手できたので、少しずつご紹介しますね。
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7 コメント

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楽しみにしていますよ (scops)
2006-11-06 19:17:06
ますます樹の深~い話が聞けそうですね。
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深~い、かどうか (fagus06)
2006-11-07 08:38:48
分かりませんが、こういう本を読んでいると、どんどん興味の範囲が広がります。
広~く、浅~く、気ままにウンチクを傾けますので、お付き合いください。
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Unknown (guitarbird)
2006-11-07 18:32:45
こんばんわ、guitarbirdです

木の本、いいですね。
東京にいた頃は、月に2冊くらいは買ってたように思います。
木や森や生物の読み物系は、真っ先にチェックしてました。
札幌に来てから、「読み物」系は減って、「仕事・勉強系」が増えました。
ブック○フなどでも、意外とこの手でいい本が手に入ることあって、
私はそれを「宝探し」と呼んでいます。
本の記事、楽しみにしております!
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まさに宝探し (fagus06)
2006-11-08 09:43:26
樹木に関する私の興味は、植物学的なものよりも人間の暮らしや文化との関連にあるので、ついいろんな本に手が出ます。
古本祭でも「木の茶道具」とか「正倉院の木工芸」といった本を買ってしまいました。
それも、冷やかしているうちに「こんな木の本もあるんだ!」と発見したものなので、古本漁りは本当に宝探しですね。
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ほんまつてんとう (bulbul)
2006-11-10 06:18:21
 わたしも本が大好きで古本屋などあれば通り過ぎることはできません。しかし「市」なんかだとずいぶん時間を喰いますよね、で、かならず何冊か抱えています。少しまえに「保育社少年写真文庫/ 野鳥の世界」というのに出会いました。昔の昆陽池とか大阪湾のシギチドリなどの写真がでてて、「えー、こんなに鳥おったんや」と感動したり、本屋さんでみかけてても今ひとつ触手がと手をださなかったものも値段も安いし買っときます。すごい満足感ですよ (笑)
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ほんまつてんとう 2 (bulbul)
2006-11-10 06:37:30
 先のコメントはタイトルと内容が違ってました、書いてるうちに逸れてしまった (笑)。そうしてあちこちで買い漁るのは良いのだけど、ほとんどは「つん読」終わりそう、で相棒に「面白そうやで」と勧める、乗ってはくるのだけどやはり過剰、第二の「つん読」の山が、あー、あー。本はやはり自分が読むもの、なんでしょうね (笑)、そして適当に楽しむことを知らなければ、「言い訳」: 調べたい時にそこにあることが....、それにしてもそれにしても、です。
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古本祭で思ったのは (fagus06)
2006-11-10 09:02:35
新刊書の書店ならジャンル分けされているので目当ての本はすぐ見つかるのに、古本屋さんはジャンル分けされてないので検索できないということ。
でも、だからこそ古本漁りが楽しいのでしょうね。私も美術書のシリーズに「正倉院の木工品」とか「茶道具の木工品」というような本を見つけましたが、普通の書店ならこんな発見はなかったはずです。
でも、bulbulさんがおっしゃるように時間がかかります。それに、目が疲れます。暇な時は、いい時間つぶしです。
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