数年前、平井堅が『大きな古時計』をリメイクしてヒットさせました。その歌を聴きながら、ウッドマニアの私は「昔の柱時計はどんな木で作られたんだろう?」と考えていました。自分なりに調べてみましたが樹種は特定できませんでした。
ところが、先日、仕事で神戸にある鳩時計の専門店を取材する機会がありました(と言うよりも、私の興味でその店を選定したのですが…)。ご主人に尋ねると、鳩時計の本場はドイツの「黒い森」周辺で、樹種は予想どおりドイツトウヒとのこと。
バイオリンやピアノなど楽器にも多用される木なので、音響特性が重視される柱時計や鳩時計にも使われたのではないかと推測していました。しかし、ご主人は「というよりも、黒い森にたくさんある樹種だから使ったようです。それが結果的に鳩時計に向いていたのでしょう」。
(錘のモチーフはドイツトウヒの松ポックリ)
本体はドイツトウヒですが、彫刻部分はセイヨウシナノキ(別名「西洋菩提樹」)だそうです。マッチ棒やアイスキャンデーの棒に使われた日本のシナノキと同じ仲間で、柔らかくて加工しやすいので彫刻に使ったのでしょう。
話は少しそれますが、「♪泉に沿いて茂る菩提樹~」というシューベルトの歌はこの樹を意味しています。その原題『リンデンバウム』がドイツでのこの樹の呼び名です。
ドイツトウヒにしてもリンデンバウム(セイヨウシナノキ)にしても、ドイツの森に自生している身近な樹木を使って鳩時計を作ったわけです。
(木のおもちゃもありました。このフクロウはスイス製)
鳩時計がドイツトウヒとセイヨウシナノキ製であることは分かりましたが、柱時計の樹種が同じとは限りません。次は柱時計を調べてみます。
また、鳩時計は元々ニワトリの声を模したのが始まりで、その後、カッコウ、ハト、フクロウなどの声になったそうですが、「なぜ時計の音は鳥類なのか?」、バードウォッチャーとして別の興味も出てきました。
鳩時計に興味のある方はこちらをどうぞ。
ところが、先日、仕事で神戸にある鳩時計の専門店を取材する機会がありました(と言うよりも、私の興味でその店を選定したのですが…)。ご主人に尋ねると、鳩時計の本場はドイツの「黒い森」周辺で、樹種は予想どおりドイツトウヒとのこと。
バイオリンやピアノなど楽器にも多用される木なので、音響特性が重視される柱時計や鳩時計にも使われたのではないかと推測していました。しかし、ご主人は「というよりも、黒い森にたくさんある樹種だから使ったようです。それが結果的に鳩時計に向いていたのでしょう」。
(錘のモチーフはドイツトウヒの松ポックリ)
本体はドイツトウヒですが、彫刻部分はセイヨウシナノキ(別名「西洋菩提樹」)だそうです。マッチ棒やアイスキャンデーの棒に使われた日本のシナノキと同じ仲間で、柔らかくて加工しやすいので彫刻に使ったのでしょう。
話は少しそれますが、「♪泉に沿いて茂る菩提樹~」というシューベルトの歌はこの樹を意味しています。その原題『リンデンバウム』がドイツでのこの樹の呼び名です。
ドイツトウヒにしてもリンデンバウム(セイヨウシナノキ)にしても、ドイツの森に自生している身近な樹木を使って鳩時計を作ったわけです。
(木のおもちゃもありました。このフクロウはスイス製)
鳩時計がドイツトウヒとセイヨウシナノキ製であることは分かりましたが、柱時計の樹種が同じとは限りません。次は柱時計を調べてみます。
また、鳩時計は元々ニワトリの声を模したのが始まりで、その後、カッコウ、ハト、フクロウなどの声になったそうですが、「なぜ時計の音は鳥類なのか?」、バードウォッチャーとして別の興味も出てきました。
鳩時計に興味のある方はこちらをどうぞ。
様々な木についてのこだわりと考察にはいつも敬服するばかり!
私のフィールドのA公園に、姉妹都市を記念した
「ミュンヘンの森」という植樹林があるのですが
植わっている樹種はまさに、
ドイツトウヒとシナノキです。
後者はジャパニーズですが(笑)。
なぜ鳥の鳴き声かの記事も楽しみにしています!
時計の鳥の声は、ニワトリがスタートだったのは納得できますね。そのあと、カッコウやハトになったのは鳥が早起きだからでしょうか。
わが家はいま、家の前の樹でハトが繁殖して、グルッポ、グルッポとうるさくて(笑)。暑いので窓を開けて寝ていますが、「天然のハト時計」状態です。