ヤマナラシという樹があります。わずかな風でも葉が左右にヒラヒラするのが特徴です。下の動画は以前栃の森で撮ったヤマナラシですが、葉のそよぎ方が隣の樹(ミズメ)と違います。
微風でも葉がヒラヒラするのは、葉柄(葉と枝をつなぐ軸)が扁平だから(正面が細く、側面が厚い)。そして、風にそよいで葉と葉が当たってカラカラと音をたてるので「山鳴らし」。
このことは以前から「面白いな」と納得していて、その先まで考えなかったのですが、前回の「目からウロコ」でご紹介した本には「何の目的でヒラヒラするのか」まで突っ込んで書いてありました。
他の樹木は葉の表でしか光合成ができないのに対して、ヤマナラシは葉の表でも裏でもできるのでヒラヒラするとのこと。その方が効率的だからでしょう。目からウロコでした。
このヤマナラシと同じ仲間(ヤナギ科ハコヤナギ属)のポプラも葉柄が扁平で、わずかな風でヒラヒラします。下の写真はポプラの葉柄ですが、表面(左)が細く側面(右)が厚いので、わずかな風でも葉がそよぐわけです。
面白いことに、この仲間の樹には「風で葉が揺れて音がする」という意味がからんでいて、ポプラの語源populus(ポプルス)はラテン語で「ふるえる、さらさら鳴る」という意味。また、中国ではハコヤナギを「風響樹」と呼ぶそうです。
さらに、英語ではヤマナラシをアスペンといい、おしゃべりな女性のことを「アスペン・リーフ」と表現するとか。「ハコヤナギ類=音がなる=おしゃべり」は万国共通のようです。
ちなみに、ハコヤナギという名前はこの木材で箱を作ったことに由来します。
微風でも葉がヒラヒラするのは、葉柄(葉と枝をつなぐ軸)が扁平だから(正面が細く、側面が厚い)。そして、風にそよいで葉と葉が当たってカラカラと音をたてるので「山鳴らし」。
このことは以前から「面白いな」と納得していて、その先まで考えなかったのですが、前回の「目からウロコ」でご紹介した本には「何の目的でヒラヒラするのか」まで突っ込んで書いてありました。
他の樹木は葉の表でしか光合成ができないのに対して、ヤマナラシは葉の表でも裏でもできるのでヒラヒラするとのこと。その方が効率的だからでしょう。目からウロコでした。
このヤマナラシと同じ仲間(ヤナギ科ハコヤナギ属)のポプラも葉柄が扁平で、わずかな風でヒラヒラします。下の写真はポプラの葉柄ですが、表面(左)が細く側面(右)が厚いので、わずかな風でも葉がそよぐわけです。
面白いことに、この仲間の樹には「風で葉が揺れて音がする」という意味がからんでいて、ポプラの語源populus(ポプルス)はラテン語で「ふるえる、さらさら鳴る」という意味。また、中国ではハコヤナギを「風響樹」と呼ぶそうです。
さらに、英語ではヤマナラシをアスペンといい、おしゃべりな女性のことを「アスペン・リーフ」と表現するとか。「ハコヤナギ類=音がなる=おしゃべり」は万国共通のようです。
ちなみに、ハコヤナギという名前はこの木材で箱を作ったことに由来します。
ポプラも葉の表と裏で光合成していることになります。だから、樹高がどんどん高くなるのかも知れません。
どの国の人も、ちゃんと観察なさって、特徴を把握されていた、知るのは楽しいことですものね。