樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

野鳥とジャズ-②

2016年04月07日 | 野鳥
私はそれほどジャズに詳しいわけではありません。一時期ピアノトリオをよく聴いていた程度で、特にボーカルには興味がなく、ヘレン・メリル以外は聴いていませんでした。
今回、鳥をテーマにしたジャズを調べていると、ボーカルナンバーが結構ありました。その中から、エラ・フィッツジェラルドの「Skylark」をお聴きください。



歌詞は、「ヒバリよ、私に何か伝えることはない? 教えてよ、私の恋人になる人はどこにいるのか。霧に包まれた草原に、私のキスを待っている人はいなかった?」というような内容です。その一節に、「Crazy as a loon(アビのように狂おしく)」とあるのが気になりますね。
今回の新しい発見は、鳥の曲ばかり集めたジャズボーカルのアルバムがあったこと。しかも歌っているのは、上のエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンとともに「ジャズボーカル御三家」と呼ばれたカーメン・マクレエ。タイトルは『Birds of a feathers』、1958年にリリースされています。その全曲が以下で聴けます。



全部で12曲収録されていて、すべて異なる鳥が12種類登場します。1曲目は上のエラ・フィッツジェラルドと同じ「Skylark」。
1.Skylark(ヒバリ、上のエラと同曲)
2.Bob White(コリンウズラ)
3.A Nightingale Sang In Berkeley Square(ナイチンゲール・小夜鳴き鳥)
4.Mister Meadowlark(マキバドリ)
5.Bye Bye Blackbird(クロウタドリ)
6.Flamingo(フラミンゴ)
7.The Eagle And Me(ハクトウワシ)
8.Baltimore Oriole(ボルチモア・オリオール)
9.When The Red, Red, Robin Comes Bob, Bobbin' Along(コマドリ)
10.Chicken Today And Feathers Tomorrow(ニワトリ)
11.When The Swallows Come Back To Capistrano(ツバメ)
12.His Eye Is On The Sparrow(スズメ)
「Skylark」と「Baltimore Oriole」を作曲したのは、「Stardust」やレイ・チャールズで有名になった「Georgia on My Mind」を作曲したホーギー・カーマイケルという人のようです。バードウォッチャーだったのかな?
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野鳥とジャズ | トップ | 外来種の歴史 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (guitarbird)
2016-04-09 11:40:22
こんにちわ
カーメン・マクレーのこのアルバムは楽しいですね、近いうちに買おうと思います、ご紹介ありがとうございます。
この中のBaltimore Orioleという曲はジョージ・ハリスンがカヴァーしていて知っています。
ジャズのヴォーカル物は私もほとんど聴いていないですが、逆にいえばこれから開拓の余地がある、と思っています。
返信する
前のコメントにも (fagus06)
2016-04-10 08:18:43
書きましたように、「野鳥とジャズ」の後に企画している「野鳥とビートルズ+α」の中で、ジョージ・ハリスンの「ボルチモア・オリオール」も採り上げようと思っています。
ちなみに、この鳥の名前ですが、私はMLBの球団名で知りました。トロント・ブルージェイズと同じく、ボルチモアという都市名+オリオールという鳥の名前、と思い込んでいましたが、ワンセットで鳥の名前になっているんですね。先日、アメリカの図鑑を見て、そのことを発見しました。
カーメン・マクレエのこのアルバム、そちらのブログでも採り上げてくださいね。
返信する

コメントを投稿

野鳥」カテゴリの最新記事