連休中、西宮市の甲子園浜でシギやチドリを見てきました。ここを訪れるのは17年ぶり。
過去に3回行きましたが、阪神淡路大震災が発生した1995年以降は遠のいていました。当時、この浜が瓦礫置場になったり、地震で海岸の地形が変化して鳥が来なくなったからです。近年ようやく鳥が戻ってきたと聞き、久しぶりに出向いたわけです。
もう一つの目的は望遠レンズのテスト。以前「望遠レンズは封印します」と書きましたが、あっさり封印を破って100~300mmのレンズを買ってしまったのです(笑)。
17年ぶりの甲子園浜は堤防の上に遊歩道が整備され、すっかりきれいになりました。以前は堤防を乗り越えて砂浜に降りられましたが、今はできません。
「鳥の種類も数も減った」という噂は耳にしていましたが、私の17年前のフィールドノートと比べると確かに2~3種類減っています。それよりも、数の減り方の方が大きいように思います。
でも、私は珍しい種類が見られなくても、あっちに行ったりこっちに行ったりするシギやチドリを眺めているだけで満足。この仲間特有の哀愁のある鳴き声も魅力です。
しかし、予想以上に被写体が遠く、この程度の望遠レンズではお見せできるような写真は撮れませんでした。動画も同様ですが、かろうじて見られるものを小さい画面でご紹介します。
まずは、ダイゼン。砂浜の波打ち際でウロウロしながらゴカイを食べています。走ったり止まったりする姿が可愛いでしょ?
次は、チュウシャクシギ。長くて湾曲した嘴が特徴です。初めてこの鳥を見た時は、「日本にこんな鳥がいるのか!」と驚きました。
次は、ソリハシシギ。チュシャクシギとは逆に嘴が少し上向きに反っています。嘴が長いのに足が短いアンバランスな体型です。
以上3種はシギ類。次はチドリ類を代表してシロチドリ。チョロチョロ走ったり、足で頭を掻く姿が愛らしいでしょ?
阪神淡路大震災では野鳥の生息地にも影響が出ましたが、今回の地震と津波は影響がもっと広範囲に及ぶでしょう。特に、海岸に渡来するシギやチドリは行き場がなくなったのではないでしょうか。