樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

箱根寄木細工

2011年03月23日 | 木と文化

義母が101歳になりました。去年の百歳祝賀会に参加できなかったので、2月末に久しぶりに神奈川県藤沢市まで会いに行ってきました。耳は遠いですが、頭は85歳の私の母よりしっかりしています。 

帰りに箱根に寄って、妻を温泉に放り込んで、一人でゆっくり寄木細工を見学してきました。寄木細工とは、色の違う木材を使って模様を描き出す箱根独特の木工技術です。

箱根山中の曲がりくねった道を走ってようやくたどり着いたのが「寄木会館」。作品展示や実演が行われている観光施設です。

 

木材サンプル

 

私の関心事は「どんな木を使っているのだろう?」。サンプルコーナーには50種類ほどの木片が陳列されていました。おなじみの日本の木に加えて、マコレー、パードック、チーズナット、セリオなど聞いたことのない木も並んでいます。外国産の特殊な樹種です。

こうした色とりどりの木を膠で貼り合せ、それを繰り返して細かい幾何学模様を描き、特殊なカンナで薄くはいでお盆や引き出しに貼り付けるのです。

 

カンナで削った寄木模様

 

作品の一つお盆

 

これまでいろいろな所でたくさんの木材を見てきましたが、こんなに木の色が多彩だとは思いませんでした。白、黄色、茶色、黒、赤…、実にカラフルで絵の具のようです。

記念にコースターを1枚買いました。以前、高知県の四万十川で買ったヒノキのコースターを仕事場で使っていたのですが、だいぶ汚れていたのでリフレッシュです。

美しいです。緻密です。大変気に入りました。

 

 

 

地震の後、藤沢市でも計画停電が実施されたり、スーパーに商品がなくなったり、不便しているようです。こちらで食料品や日用品を買って送りました。これから東日本はどうなるのでしょう、心配です。

コメント (4)
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