義母が101歳になりました。去年の百歳祝賀会に参加できなかったので、2月末に久しぶりに神奈川県藤沢市まで会いに行ってきました。耳は遠いですが、頭は85歳の私の母よりしっかりしています。
帰りに箱根に寄って、妻を温泉に放り込んで、一人でゆっくり寄木細工を見学してきました。寄木細工とは、色の違う木材を使って模様を描き出す箱根独特の木工技術です。
箱根山中の曲がりくねった道を走ってようやくたどり着いたのが「寄木会館」。作品展示や実演が行われている観光施設です。
木材サンプル
私の関心事は「どんな木を使っているのだろう?」。サンプルコーナーには50種類ほどの木片が陳列されていました。おなじみの日本の木に加えて、マコレー、パードック、チーズナット、セリオなど聞いたことのない木も並んでいます。外国産の特殊な樹種です。
こうした色とりどりの木を膠で貼り合せ、それを繰り返して細かい幾何学模様を描き、特殊なカンナで薄くはいでお盆や引き出しに貼り付けるのです。
カンナで削った寄木模様
作品の一つお盆
これまでいろいろな所でたくさんの木材を見てきましたが、こんなに木の色が多彩だとは思いませんでした。白、黄色、茶色、黒、赤…、実にカラフルで絵の具のようです。
記念にコースターを1枚買いました。以前、高知県の四万十川で買ったヒノキのコースターを仕事場で使っていたのですが、だいぶ汚れていたのでリフレッシュです。
美しいです。緻密です。大変気に入りました。
地震の後、藤沢市でも計画停電が実施されたり、スーパーに商品がなくなったり、不便しているようです。こちらで食料品や日用品を買って送りました。これから東日本はどうなるのでしょう、心配です。