樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

樹の珍百景-③

2010年11月18日 | 樹木
またまた面白い樹木の姿がキャッチできたので、珍百景シリーズとしてご紹介します。今回のテーマは「共生」かな。
まず、いつも訪れている栃の森で見つけたミズナラとブナ。2本ずつ合計4本が同じ根元から幹を伸ばしています。


左側にミズナラが2本、右側にブナが2本

たまたま同じ場所に落ちた実から芽が出て、根を張って、樹木として成長したと思われますが、実が樹木として成長する確率は何百万分の1なのに、4個がまとまって成長するというのは極めて珍しいと思います。
次はタラノキの幼木。最初は右方向に伸び、急に上に方向転換して逆L字型になっています。ミズナラの巨木に寄生していたのですが、宿主がナラ枯れ病で倒れて横になったために、方向を変えざるを得なかったようです。



それにしても、90度で幹の方向を変えるというのは面白いですね。
次は、いつも電車の窓から見ている常緑樹木と紅葉樹木の共生。緑と赤のコントラストが面白いので現場に出向いて確認すると、クスノキの幹にツタがからまっている姿でした。
どこにでもありそうな取り合わせですが、私は見た記憶がありません。しかも、このクスノキの樹形は異様です。普通、クスノキは枝を四方八方に伸ばして丸い樹形になりますが、ここではポプラのようにスリムになっていて、私には二重の意味で珍百景です。


変電所の敷地にあるクスノキとツタの競演

次は妙高高原で見つけたN字型のブナ(ハルニレだったかな?)。共生というテーマからは外れますが、左側の幹から一旦は下向きに出た枝が、何故か急に上向きに伸びたようです。どういう経過でこんな形になったのか想像もつきませんが、面白い姿です。



最後はオマケの木の珍百景。京都のあるギャラリーの前で見つけました。顔と手だけでイスに座っている人間。しかも手が4本あります。芸術の珍百景と言うべきかな?

コメント (4)
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