樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

京の木の香り

2010年11月15日 | 森林保護
京都府では現在、府内の間伐材と府内産認証木材の利用を促進するため、「京の木の香り整備事業」を実施しています。具体的には、公共施設の設備に京都府産の木材を使ったり、自治会が木製のプランターやゴミ箱を導入する費用を半額助成するというもの。
例えば、京都府民ホールのロビーには下のようなベンチとテーブルが置いてあります。テーブルもベンチもヒノキのようです。



京都文化博物館にも下のようなベンチが置いてあります。ここは昔の日本銀行京都支店で、レンガの洋風建築に溶け込むように赤く塗ってあります。




旧日本銀行京都支店、現京都文化博物館

京都府では来年開催される「国民文化祭」のPRに一生懸命で、「まゆまろ」というキャラクターを使って以下のような木製看板をあちこちに立てていますが、これも多分「京の木の香り整備事業」の一環だと思います。



京都府内では年間4000平方メートルの山林で間伐が行われているものの、製材や丸太、合板などに利用されている間伐材は3割どまりで、残りの大半は山林に放置されているそうです。結果的に森林の荒廃が進むので、それを防ぐための一策として行われているのがこの事業。
次の写真は、家の近くにある府立東宇治高校の下駄箱。スギ材を使用し、生徒一人ひとりが専用できるように鍵付きになっています。このほか、京都府内の各地の学校や文化施設に木製のベンチや本箱、下駄箱が設置されています。



ちなみに、この東宇治高校は宇治市出身のタレント、坂下千里子と安田美沙子の出身校です。もうひとつちなみに、坂下千里子のお父さんは宇治市議会の議長です。
コメント (2)
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