樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

沖縄の街路樹

2008年03月19日 | 街路樹・庭木
沖縄ではヤンバルの森でいろいろ珍しい樹が見られましたが、街路樹にもこちらとは全く違う樹が植えてありました。

             
               (那覇市の街路樹フクギ)

最初に目についたのはフクギ。ポプラのようなスリムな樹形で、いかにも南方系らしい厚い皮質の葉が密生しています。沖縄では防風林として家の周囲によく植えたそうですが、最近は実が落ちると臭くてハエがたかるなどの理由で敬遠されているようです。那覇市の市の木に選定されています。

             
        (那覇市の大通りで見かけたアカギ。車窓から撮影)

もう一つはアカギ。これも、本土には自生しない熱帯系の樹木。昔は首里周辺にアカギの森があったのに、戦争で焼けてしまったそうです。今回は訪れませんでしたが、首里城の前には焼け残ったアカギの大木があり、国指定の天然記念物として保存されています。
アカギという名前は材が赤味をおびていることに由来し、シタンの代用にされるとか。沖縄では常緑樹ですが、関西の植物園などに植えてあるアカギは冬には完全に落葉するそうです。

             
            (細い気根が出ているガジュマルの幹)

観葉植物として知られるガジュマルも街路樹になっていました。私も昔ガジュマルを部屋に飾っていましたが、こんなに大きくて街路樹になっているのは意外でした。
この樹は気根といって、空中の湿気を吸収するための根が出ているのが特徴です。ガジュマルという名前は沖縄の地方名だそうですが、意味は不明。名護市の市の木に選定されています。
このほかにも、ヤシ系のトロピカルツリーやおもしろい樹形の街路樹がたくさんあったので、レンタカーの運転は他の2人に任せて、私は後部座席で首が痛くなるくらいキョロキョロしていました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする