樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

貴乃花部屋

2008年03月07日 | 木とスポーツ
明後日から始まる大阪場所のために、多くの相撲部屋が大阪市の谷町筋にあるお寺などに稽古場を構えています。パトロンのことを「タニマチ」と言うのはここに由来するそうです。
ところが、貴乃花部屋だけは、去年からうちの近くにある新興の神社(龍神総宮社)に拠点を構えています。私は幼い頃、貴乃花の叔父さん(初代・若乃花)に憧れて相撲取りを夢見たくらいですから、何だか嬉しくて見学に行ってきました。しかも、2回。

              
       

序二段や三段目の若い力士が7人いるだけの小さい部屋ですが、部屋付きの親方には元大関の貴ノ浪や元小結の隆三杉がいます。
稽古は朝5時半から8時まで。「地元住民を大切に」という親方の方針から、見学は大歓迎。稽古場の座敷に座らせてもらって、お茶までいただいて見学してきました。フラッシュを焚かなければ撮影もOK。

              
          (鉄砲柱。直径50cmくらい、高さ3mくらい)

このままでは単なるミーハーなので、木の話をしますと、稽古場の隅に直径50cmくらいの鉄砲柱が立っていました。腕の運動や突っ張りの練習のために使う柱です。樹種は分かりませんが、木肌が白いのと、相撲は神事がルーツなので、神具に多用されるヒノキではないでしょうか。
大男たちが体重と力を込めて突っ張るわけですから、強度のある木でないと持たないでしょうし、相当深く埋め込まないと倒れてしまいます。強度の点から推測するとケヤキかも知れません。

(左はタコ、右はタタキ。土俵の整備に使う道具)

稽古場の裏に回ると、写真のような道具が置いてありました。左は、その形から「タコ」と呼ばれ、土俵の土を固めるために使います。そんなに大きくないのに、私が持ち上げてもびくともしませんでした。カシとかイスノキなど重い木が使われているはずです。右は「タタキ」という道具。タコで固めた土俵の土を平らにならすのに使うようです。
また、稽古場にはないですが、行司の軍配は木製。樹種はカエデだそうです。
さて、本場所が始まる頃、私は年に1度の鳥見ツアーで沖縄にいます。このブログも月曜日はお休みします。土産話にご期待ください。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする