ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

未熟すぎる国

2009-04-05 06:08:20 | 脳みその日常
「愛国心」という語には昔から違和感があります。もっとも、この国が嫌いというわけじゃありません。最高に素晴らしい国だと思っています。

でも子供の頃からそうなのですが、自分の生まれた国だけを愛するという発想がありません。地球以外の惑星に生命が存在しないという前提でお話をするなら、地球そのものを愛したいという気持ちが強いのです。特定の地方や国家に「肩入れ」しようと思わないのはそのためです。だから最近世間で盛り上がったWBCだとかオリンピックなどの国別対抗のイヴェントでは「愛国心」という点から応援することはありません。

じゃあ、こうした国際試合で一体何を見るのか。日本の選手を応援するのではありません。常に優れた選手のプレーに注目し、見ています。国籍がどこかなんて全く関係がないのです。コスモポリタン的発想なのかもしれませんが、何かに関して国家という枠組みに囚われる必要はないと思うし、逆になぜそのような枠組みにならなければならないのか不思議に思います。

たとえば幸福の目的も宗教のそれも究極的には同じですよね。登る道は違うにしても、目指す頂上は同じはずです。ならば登る道が違うからといって違う道を進んでいる相手を非難するのはおかしな話。目指す場所が同じならば励まし合えばいいだけのこと。この道(自分の国家)さえ良ければいいのだというのは、やはり何か違う気がします。

ところで、某国が相変わらず子供じみた「ゆすり」活動をしていますね。昨日の例でいえば「オレオレ詐欺」ならぬ「撃つ撃つ詐欺」です。これが本日以降どう展開するのかはわかりませんが、報道を見ていてつくづく腹が立ちます。

なぜこんな国のために我々が振り回されなければならないのでしょう。仮に発射が誤報だったにしても、まともな国家ならばそれなりの公的かつ明確な発表があってしかるべきです。なのに、なんら正式な発表もされていません。

拉致問題についても国家の行為として認めたのですから速やかに対応すればよいものを、未だに拉致被害者全員の帰国は実現しないままです。だいたいこんなふざけた国家があっていいもんなのでしょうかね。なぜ我が国を含めた周辺諸国はこんな国をいつまでも野放しにしておくのでしょうか。大した国力もないのですから、つぶしてしまうのは簡単なことなのに。

でも、関係諸国がそうしないのはさまざまな理由があるのでしょうが、ひとつには関係諸国が「おとな」だからです。言い換えれば周辺諸国はどこも国際社会のルールを遵守しているからにほかなりません。このルールが、ある意味で拉致問題の解決を遅らせる原因にもなっているのは残念な限りです。被害者家族のことを思うと本当に気の毒としか言いようがありません。1日も早い全員の帰国を望むばかりです。

ルールすら守れない「こども」が好き勝手に「おとな社会」を掻き乱すことは断固許してはならないと思います。相手に釣られてこちらがルールを破るのも好ましいことではありませんが、そのルールを守ってこそ現在の平和があるということは忘れてはいけないのです。いくらコスモポリタン的発想のワシでも、そうしたルールすら守らない国に対しては軽蔑しますし、関係周辺諸国の肩を持ちますよ。
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