ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

名前で呼ぶこと

2006-05-13 10:17:54 | 脳みその日常
親子ほど年齢の違う後輩と話していたら、こう言われた。「なぜそんなに後輩たちの名前を覚えているんですか?」と。そんなの当たり前じゃないの?と言うと、「とてもマネできません」と、しきりに感心している。

確かに人の名前を覚えるのは大変だ。学生は毎年入学してくるわけだし。悲しいかな、年齢を重ねてくるとモノ覚えも悪くなる。それでも工夫して何とか覚えるようにしている。一体何のために?

答えは簡単だ。自分が名前を呼ばれる立場になって考えてみればよい。「おいおい、そこのキミ」と呼ばれるよりも、「ちょっと○○さん」と自分の苗字を呼ばれたほうが、たぶん大多数の人は嬉しいだろう。

なぜ自分の名前を呼ばれると嬉しいのか。相手は自分のことを認識してくれていると知るからだ。名もない大勢のなかのひとりとして見ているのでなく、○○という名前をもった特定の人として認めてくれている。自分が他者から認められているとわかれば、自分もその相手を認めようとか理解しようと思うのは自然なこと。

そうやって昨日までは知らない者同士だったのが、親しい間柄になってゆく。ほんのちょっとした努力で円滑な人間関係は築かれるのだ。だからワシは名前を覚えることにストレスを感じたことはない。ストレスを感じるとすれば、モノ覚えの悪いクソ忌々しいこの脳みそに対してだけである。
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