2015/02/25 記
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懇話会通信No.012が完成した。基本はブログ2015/02/20&21に記したものと同じだが、田所さんたちの視点は、「危機と地域コミュニティ」・「生活再建と地域コミュニティ」というような「地域コミュニティ」への着目という特徴がある。
被災>避難所>仮設住宅>災害公営住宅
この流れは速くても4~6年かかり、その過程で数回のコミュニティの再編に出会う。若い人の4~6年と、高齢者の4~6年の意味は違う。仮設に残る方は災害で資産をすっかり失った高齢の方が多くなる。こうした厳しい環境下で、病死を含んだ単身者の孤立から死に至る方は、決して「一部の方」ではない。公共支援が途切れた結果でもある。被災当時の外部支援が途切れた時期に、深刻な事態が進行する。この事態にどうすればよいのかという問いかけ、そこに至る中の避難生活の具体事例を検討し、特に災害弱者の生き延びる隘路を探って行く。田所さんたちは、仮のコミュニティの力に着目する。
今回はその大きな流れそのものを検討することはできなかったが、「避難所の出来事」からの話がスタートした。これから立場と場面から検討していくが、大きくは、災害公営住宅入居までの道と、支えあう人の再編を見通して行く議論を作って行く。
田所さんには、その口火を切っていただいた。また民生委員の方の参加は、従来の自治活動との関連という切り口をもたらした。そういう意味で、多様な目が必要ということも実感した。
今回やっと懇話会の使い方が見えてきたというところだ。次回は5・6月に障がい者の避難生活を語る予定。
全体の文章量が3ページにわたったので4頁構成とし、最期に次の2冊の図書紹介を載せた。後半は日弁連の報告書。陸前高田・大船渡の障がい者の調査と情報公開活動が折り込まれている。懇話会で招待した小山貴さんたち(JDF)の活動だ。
■「あと少しの支援があれば」
ISBN:9784863711761
ジアース教育新社(2012/02発売)
>被災障がい者と家族の記録。
■「災害時における 高齢者・障がい者支援に関する課題」
ISBN:9784871541138
あけび書房(2012/10発売)
日本弁護士連合会高齢社会対策本部、高齢者・障害者の権利に関する委員会【編】
>日弁連の災害弱者の保護を目的にした報告書だが、記録は法制の福祉的観点の不備が強く意識されている。
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印刷を終え、市役所関係、市社協・老人クラブ・地域自治会連合会・障がい者関連事務所の配布を終えた。文字数が多いから、読んでくれないかな。それが心配。
夜間傾聴>アレルギーの薬の影響でダウン。臨時休業。
(校正2回目済み)
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