2022/08/18 記
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朝、母の地元クリニックの鍼治療室から電話が入り、十日間休むから、その後の日に予約をとり直ししてくれと言われた。「あ、あれだ」と母は直感し、すぐに「コロナ?だれ?先生?」と鍼灸師の&&さんに質問をぶつけ、困らせていた。
休みは&&さんだけだとわかって、詮索成功。「コロナか何だかわからないけれど、鍼、休みだって」と、母は満足そう。私は勝手に、ああ認知症ではないなと確認しつつ、見守り日程調整の新たな対策に悩む。岡山真備脱出の可能性は根絶やしとなった。苛立っても仕方がないのだが。
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直射日光を見た直後、白い痕が残る。それは時間が経つとだんだん修復されて、目立たなくなる。私のランドルト環状の動く白い輪は、その白さや輪郭が直射日光を見た直後の痕に似ているが、直視の網膜上の傷の特徴は、眼球の移動に伴い飛蚊症の他のゴミとともに、一緒に動いていくのが、観察されるが、私の白い輪は、勝手に視野に現れ、眼球の動きと関係なく、視野をかき回していく。だから眼球の異常ではなく、視神経以降脳の視覚部位に潜む異常だと思われる。
このことすら、眼科医は患者の経験分析を無視する。お盆明けの混雑したクリニックの予約検査と診察も、診察チャートを頑迷に守り、はずれると大学病院紹介となり、治療を放棄してしまう。応急措置すらないから、地元の治療は、たらい回しとなる。患者の経験分析のかけらも医師の耳にとどかない。診察の虚しさが、深々と心の闇に降り積もっていく。医師に限らず、どこでも何でもそう。この虚しさを飲み込める巨大な胃袋、まだ空きがある。私は寅年ならぬネコ年だから、ひとり勝手にやっていく分、闇の胃袋は底なしなのかもしれない。
母を訪問介護の@@さんと、夕方の浜見平の##さんの電話に頼り、緑内障手術を謳うクリニックに行った。全予約制なので、症状がでていないのが残念だが、医師は診断チャート馬鹿だった。白い輪症状がでていても、わからないだろう。1ヶ月まってこれだ。「地域医療」と手のひらに3回書いて飲み込みたまえ。
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湯豆腐を食べたいと母が言っていたから、冷蔵庫にある豆腐と長芋と、帰りに買ったピザ用チーズを使って遊んでみた。「豆腐グラタン」だ。
豆腐を電子レンジ加熱(レンチンなどとは言わない)しておいてグラタン皿にあけ、擦った長芋を卵と和風つゆで濃く解き、薄く切った椎茸を混ぜて、豆腐の上にかける。三つ葉があったが役不足と判断し、チーズを上に敷き詰めた更にその上に白髪ネギと刻み海苔を、最後の仕上げにかける。10〜15分焼いて仕上げた。
母はびっくりしつつ、怪訝な表情をしていたが、二口して安心して食べはじめた。茶碗蒸しもどきであるが、長芋とチーズ、豆腐ともに、栄養価は高い。
眼科の憂さを晴らしたかなと、思った。ひとは単純なものである。
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医療ケアの必要な方の防災資料をチェックしている。目を壊さぬよう、ベランダの夜景に時々目を移しながら。
(校正1回目済み)