湘南オンラインフレネ日誌

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6/25 「わーくNo.065」<連載>個人医療情報 QRカードの検討 024 β版 他

2016-06-26 04:40:51 | 地震津波災害ボランティア

2016/06/25 記
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この間、「わーく」編集部では、3.11以降様々な提案をしてきた。その多くは「なしのつぶて」・「のれんに腕押し」のような闇の中に消えたまま、実現しなかったものも多い。失敗談集ともいうべき事例だが、その提案の命はなくなっているとは思わない。それゆえ、「No.065」において、一度まとめて紹介しておくといいだろうと特集を組んだ。

もともと被災者支援・防災活動は、安全避難と防火活動にステレオタイプ化しており、そのイメージ固定化も手伝って、防災活動自身が鬱陶しい「必要性」の煙が漂うために、先送りする傾向が強く、関心を広げる活動の困難さは、湿った薪に火をつけるように、ただ事ではない。ましてや、専門職ではない者の提言の価値は、誰かが支持し動き出すまで、怪しいものには近寄らないたぐいのものだ。ゆえに、常に流されていく。そういうことは、覚悟済みで提案しているので、どうということはない。ただ手遅れにならないように、提案者のできる範囲で、可能性は追求しておきたいと思う。社会活動ゆえ、誰が真似してもかまわない。むしろ真意を継いでもらえるものならば、歓迎する類のものである。

このブログでも、公開すると、予想通り呆れて読者が半減する。つまらないなあと思う。それも一向にかまわない。使えそうならもっていけばいい。おそらく「No.065」も、のれんの彼方の闇の中に消えていくのだろう。より実現性に富んだ有効な提案を考えていくのが、とるべき道と考える。

以下は、「お薬手帳QRコード版」24回目の一区切りと思って書いた。次号からは「要支援者とQRカード」の話と「生存・所在確認、日常時の処方薬・食事の禁忌管理」の話だ。この提案は被災混乱の渦中の命を救えるかもしれないのだ。


----- ここから -----

「わーくNo.065 /<連載>個人医療情報 QRカードの検討 024 ~立ち返る QRカードの目的と効果再考~」より

●災害時、医療現場は大混乱する。その混乱は、時間を追って整理すると、いくつかの場面の差があることがわかる。発災時は、救命がまず第一の目標となる。ここでは傷病者が、被災現場から医療施設に安全移送し治療につなげるものだ。ここでは傷病者の固有名詞は二の次になる。救命は時間との勝負となるからだ。応急処置を終えた傷病者は、医療施設で治療を始める。「お薬手帳QRコード版」は、その場面で、効率よくかつ効果的に個人情報を扱い、医療ミスを軽減することを目的に考えられた。「お薬手帳QRコード版」は、生存・所在確認や、日常時の処方薬・食事の禁忌管理という治療現場の外側の機能もあるが、緊急性から考えると、大災害時の医療現場の混乱という事態は回避しなければならない。

●大災害時、地域拠点病院を中心とした医療機関は大混乱する。それは、瀕死の重症患者と時間的に待機可能な傷病患者が混じって、治療体制がハング・アップしてしまう事態のことだ。被災現場では被災現場と救急外来において、トリアージという治療緊急度が基準の段階分けを行うが、このトリアージ網をくぐりぬけて、家族が傷病者を病院に直接連れてくる例が頻繁に起こる。静岡県などでは、地域住民自身が「市民トリアージ」というほぼ2段階の簡易段階分けを現場において実施し、病院への傷病者の救護所と病院との区分けを行うことで混乱軽減を行う試みが始まっている。「お薬手帳QRコード版」は、このハング・アップ寸前の状況の場面で、医療関係者の仕事効率化のツールに使い込もうというのだ。

●前号で、日本薬剤師会の「日薬eお薬手帳」というスマホ・タブレット端末用アプリの問題点を取り上げた。患者さんは処方された薬を大まかな薬効(”胃の薬”、”血圧の薬”という具合)で掴んでいるものの、薬剤名は覚えていない。日常的には複数医療機関から薬をされることから、飲み合わせてはいけない、病気によっては飲んではいけない薬がある。そういう危うさを医師や薬剤師たちがチェックできるツールとして「お薬手帳」が実施されている。しかしそれをデジタル機器の機能に入れ込んでしまうことには問題がある。それはスマホを避ける高齢者のデジタル・デバイドを軽んじていることと、アプリの目的を見失った高機能化が行われてしまい、大災害時の機能簡素化と逆行してしまう。そのアプリのデータを病院のカルテに転送する作業も手順が多くかかり、人力入力を挟めば入力ミスも呼び込むことになる。そこを解決していく目的で「お薬手帳QRコード版」は考えられた。「お薬手帳QRコード版」は交通事故などの小規模被災にも対応できることは、勿論だ。

●次号は「お薬手帳QRコード版」の実現化への道筋や、周辺機能の解説を行っていきたい、要援護者のサポートのことや、生存・所在確認、日常時の処方薬・食事の禁忌管理の話だ。

----- ここまで -----

歯が欠けて、歯医者通いを始めた。いままでの医者は、レントゲンをほとんど撮らず、治療は口腔全体を直さねば終わらなかった。今回通い始めた医師は、極端に狭い治療部分に限定した写真を撮り、耐久性充分なら最低線の価格のものを勧めると言う古くからの地元医だ。機器も薬も古いが、患者もいない。そんなもんだと思いつつ、ともあれお手並み拝見というところだ。

今、片面粘着型感熱シートを探している。QRコードの処方薬データを重ねて更新できるシートはないかというものだ。ZEONに近いものがあるらしいが、「重ね更新」が可能か調べている。


夜間傾聴>ひとり

(校正3回目済み)

 

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