湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

4/26&27 「わーく PicUp No.042」原稿(一部)

2014-04-28 06:25:06 | 地震津波災害ボランティア

2014/04/26&27 記
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「わーく PicUp No.042」の製作に入っている。本紙は不定期刊行だが、「読者とともに考える」という生活支援期の東北支援活動の道をさぐり、防災の中に官民協働の災害ケア・ネットワークの芽を育てるための、耕作作業というか「やりながら考える」試行錯誤紙だ。


1)金曜ミニ・カフェ(5/19 19時~)
  「居場所を失う子どもたち/山田町」
  「TBS 震災と自閉症 小野寺凌君」

2)「即時避難が難しい人の 被災孤立を防ぐ携帯」

の書き直し。反芻している。


その意味で以下は部分だが、ご覧あれ。



---- ここから ----


No.041 (その1)より続く

***「要援護者の被災保護は、
      家族保護の視点で(2)」***

☆昨年春、地元の方にお願いして車で仮設をまわることが出来た。市議会事務局の方だから、地域情報も詳しい点で助かった、感謝。高齢者が多いといわれる仮設、車椅子を利用されている方の仮設等、大船渡市(赤崎・三陸町を除く)と陸前高田市東部の仮設巡回から得た資料だが、仮設の敷地は、学校等の既存施設と公園などの公共用地が中心で、後者は人家から孤立したような場所にたてられていた。高齢者や障がい者らしき人影が窓の奥に見え、特徴は戸別訪問しても、応答がないお宅が何軒もあったことだ。

昼間、仮設は静まり返っていた。家の方は外出されているが、集会場がにぎわっていた。空き巣や粗悪品の訪問販売が事件を起こしていたために、基本は仮設の部外者立ち入り禁止となっていた。だから通行人と会ったときは、素性を明らかにして、情報収集に協力してもらった。勿論、被災の傷が癒えない方もいらしゃるので、質問は深みに立ち入らない内容にとどめ、次回調査への手がかりを作ることを心がけた。

この巡回で得たことは、大船渡市が津波被災しなかった地域が残った余力も手伝って、食事会などに出られない高齢の方をも通所デイケアで一時預かりするほどに、施設の孤軍奮闘が見えたこと、障がい者は施設を通じ、市外の施設への一時入所が行われていたこと。つまり、仮設の人影は、そこからはみでた方で、中には入院待ちの医療ケアが必要な方たちだった。巡回後、行政・市社協にお話を伺い状況を知った。

東北は車社会である。震災当日、災害弱者を抱えた家族は、移動困難承知で車に当事者を乗せて避難を図った。しかし車までの移動が無理と判断した方は、当事者に寄り添い、様子見に家に残った。前者は脱出時間と国道45号線の渋滞が、後者はその場所の標高が明暗を分けた。在宅当事者のそばには家族がいた。災害弱者を語るときに、当事者を地域登録する際も、当たり前のように思うが、この家族介護者のストレスを組み込んだプランを一体化して考える必要がある。このプランでは、避難後は出来るだけ当事者から距離をおける自由になる時間をとれる支援をしなくてはならない。場面に柔軟に応じられる支援はありうるのだろうか。      (つづく)
          
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<連載>個人医療情報QRカードの検討
      002 トップダウン型 実現の壁
 
       
●災害時要援護者(障がい者・高齢者を初めとした災害弱者の総称、最近は”要支援者”とも言う。)は、被災時、医療支援を受けたり、生活支援をうけたりする際に、自己表明をする必要が出てくる。ところが怪我や病気のために意識を失っていたり、心身の困難を抱える者・孤立した乳幼児・在日外国人等の場合、自己表明のハードルは高い。そこで健康保険証の裏面にQRコードのシートを貼って、その内容を医療関係者や行政・施設管理者に見せることを考えた。
●QRコードは、そのままでは読み取れないが、携帯アプリなどで保証されている「QRコードリーダーアプリ」を使って読み取る。そのままでは、個人情報の安全が保てないが、適度のプライバシー保護が可能だ。カードは携帯性のよさと同時に、特殊な磁気ICカードリーダーのような特殊な専用機を使わないでも読み取れるところが利点となっている。大規模災害のとき、トリアージを終えた方が、治療を受ける際、医療関係者は一挙に大人数の聞き取りが必要になる。携帯電話で読み取ることで手書きせず、デジタル情報を得ることが出来る。特に意識を失っていたり、乳幼児などは、身元や治療経歴などを代弁してくれる。主眼は急性期の治療を迅速化、直接Excelなどの表計算ソフトのデータになるなどの利点がある。また生存所在情報登録や、避難所の食事など配布物資の受け取り確認等、IDカードとして汎用性がある。そして製作コストも安い。
●心身に困難を抱えた障がい者等の方は、医療関係者・支援者等に、自分の状態を理解してもらうために、簡潔に解説文を書いた「SOSカード」裏表に組み込むのもいい。
●しかし、このカードは病院などに協力してもらわねば、意味が無いため、このカードの実証実験を行うためには、市町村行政との協働事業として企画するのが現実的だ。市立病院などの実証実験を踏まえて、全国に広げて行くという、段階を踏むやり方が必要となる。   (つづく)

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<<災害ユートピアと
   引きこもり青年の再出発について(2)>>

☆引きこもり青年は、社会的挫折と不安を抱えているために、彼に合った道を探すのは容易ではない。社会的挫折が原因になっている方には、緩やかな治癒の時間を踏まえることが必要になるが、自閉症スペクトラムを持つ方は、むしろ適した場所を見つけた方がいい。ただ、両者とも「他者から必要とされる」体験があると、彼は変容していく。その場が災害ボラ体験の場合がある。(続)

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----- ここまで -------

夜間傾聴>4/26 ひとり
     4/27 なし

(校正1回目済み)

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