2017/02/13 記
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高齢者施設の被災の件で、福島県の双葉厚生病院の関係者のメール・アドレスがわかり、当初懇話会ゲストはグループホームの関係者から話を聞くつもりでいたので、どうしたものかと考えている。双葉厚生病院は、福島原発被爆からの避難で、避難バスが信じられない迷走をし、残された重症者を含めて、避難混乱のために多数の高齢者が亡くなったところだ。指示系統の曖昧な避難計画と要援護者実態無理解が悲惨な結果を生む大事な経験を残したところだ。ここでは、行政を含み災害弱者の認知の浅さがあちこち無残なほどに露呈している。
アドレスがわかったとはいえ、公判係争中のところであり、ご足労願い、お話を伺う重みを踏まえて、湘南の施設防災議論に何を吸収すべきだろうか考えている。勿論、断わられる可能性が大だ。以前陸前高田の高田病院の復興経過を探っていく案があり、別件ではあるが陸前高田に行ったとき、一度関係者と話せることになっていたが、病院の復興計画は、病院再建と地域、「訪問医療」と地域包括支援のチームサポート体制をどう作るかという大事な話を含んでいた。既に3年経ってしまったから、0から調整し直しだ。
今回の懇話会は、より普遍な緊急避難の場面検証を考えて、被災グループホームの話を考えていたので、双葉厚生病院の件、さてどうしたものかと、思案している。
前回の懇話会のような参加者が少ない状態が起きたときの失礼を考えると、冷や汗をかくのだが、必要な議論だから、綱渡りのような気分を抑えて、この選択に臨んでいる。力量不足情けないのだが、大事な議論は編み続けようと考えている。必ず価値が出るからだ。
<気になる記事より>
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●「震災で障害、届かぬ救済 「見舞金」支給に厳しい要件」
●「東京)知的障害 緊急時助けて」朝日東京版
2番目の記事は、被災時、障がい者が必要な支援のあり方について、ヘルプ・カードのようなわが身を受動的な位置に置く問題があり、安全避難の場面を吟味する必要を感じている。
夜間傾聴:開店休業
(校正2回目済み)