2010/12/27 記
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冬期講習が続いている。私は30日が前期最終だが、講習自体は三賀日も続く。若手講師の担当だが、実際は熱心な連中だけが残っている感じで、さっさと自分の担当クラスが終了し次第消えている。
昨日は個人指導の生徒のトラブルが案の定発生し、担当講師が出かけていったため、私が後のコマの代わりを務めつつ、その状況次第で私が火消し屋となるので待機していなければならなかった。その時間帯、演習サポートが重なっているので、不安定極まりなかった。TT(チームティーチング)が敷かれているが、学生アルバイト講師なので、ひとりで切り盛りが出来ない。TTは彼の研修の意味が強いのだ。心配はあたった。生徒がキセルをしようとして見つかり、駅員に抵抗してしまった。怪我などはさせていないが、学校に連絡するというので、彼が泣きこんで連絡してきたという情けない話だった。講師君が引き取りに行って、まずまず事態は治まったものの、親御さんに伝えるかどうかで悩ましい事情があった。ともあれ、居直る彼の説教。社会的不合理に対する抵抗ならまだしも、キセルというのは情けない。そんな心情は伝わるべくも無く、実質は彼の最近の日常と家庭環境の把握のための対話が裏の価値だった。
毎回トラブルがあると私が出て行くとなると、相模原市は遠すぎた。だから、引継ぎ処理が私のところに回ってくる。今年のクリスマスは比較的静かだ。この件が起きて、むしろ逆にほっとしているという屈折した思いがある。
今年の講習はハンデを抱えている子たちの女子が少ない。もともと広汎性発達障害関係の子は女子の比率が少ない。これは困難が潜在化していることも大きいといわれるが、親御さんが進学を高望みしないということも大きいのかもしれない。社会人リターン組が比較的多いのが本校の特徴でもあるが、彼らは課題が明確になれば自習する。水先案内は、やりやすいといえるが、学力が高いわけではないので、頻繁に閊(つか)えるので放置は出来ない。
昼休みにその社会人リターン組の++さんとラーメンを食べた。彼はADHDを越えてきたひとだ。だが凡ミスが続き、結婚話があった最中退職に追い込まれた。スキルアップが結婚の条件となってしまい、ふんばっている。本来なら受験指導なのだが、彼の置き忘れてきた知識の取り戻しが課題となっている。入ってきたのが秋からなので、今年の受験は諦めている。進学できれば彼女の親も折れるだろうと語る彼に、目標の絞込みを指導してきた。営業マン独特の語り口を聞きながら、正月は彼女の両親と時間を過ごすという話に、雪解けの近さを感じていた。
図書関係も更新を済ませておく最終日になっていた。大和経由で横浜に出て、県立図書館の書籍更新をすませ、急いで辻堂に戻り藤沢分を更新した。憂鬱な気分で路線バスに乗った。私自身に戻れば、大掃除年末指令が下っている以上、一度帰宅しなければならない。2往復すれば4時間が消える。しかし、この年末年始、母とだんまり勝負していても仕方が無いことだ。家に戻ると、家の門前に父の部屋の壊れた椅子がふたつ並んでいた。…掃除が始まっていた。椅子を持って階段を踏み外したら一発だというのに。
階段を椅子を持って降りてきた母を叱った。突発的なめまいで通院している人間が、荷物抱えて階段を降りるかと思ったのだ。私が「いつになってもやらないからだ」と昨夜の再燃。そこに廃品回収の業者が現れ、対立は中止。父の2階の部屋の壊れたサイドボードや、古い机を、雨ざらしで足元の傷んだベランダから下ろして、門前の椅子と一緒に持ち去った。椅子は業者が下見したときに、降ろしたものだった。
私の部屋は、三途の川の石の山というかケルンというか、あちこちに本が山積みされている。せめてもと埃を払っているが、昔から母にはその本自体がゴミなので口論が絶えなかった。妥協線が障子という結界を越えないということになっている。文学小説系が全く無いので、マイナーな専門書は二束三文。オンライン販売が使えなかった時代は、業者に来てもらうほどの量は出さないので、宅配発送して見積もってもらうと送料だけで、本の売価が雀の涙程度になってしまうこともあった。これを整理していたら何ヶ月もかかってしまう。とりあえず床掃除を済ませて、近場で買い物を済ませると、次の講習の時間が迫っていた。
父のデイサービスを利用していた頃、週に数回はこれをやっていたのだ。だから慣れているといえばなれているが、数時間の往復の時間の読書はだから必要不可欠なものだった。しかし、実質片目になってきた今、左目の無茶は出来ない。症状が安定するまで、1月末に遮光レンズの入った眼鏡をかけて様子見をしなくてはならない。だからワイヤレス・ハンディ・リーダーが出来れば、異様な高額でなければすぐにでも買うだろう。活字行をなぞれば、読み上げてくれるツールだ。読みの意味解析が専門書レベルまで達すれば、クラウドPC経由でiPhoneなどで音声化する。長時間バッテリーが必要だが、この点でiPhoneはダメ。電池交換方式の方がいい。
ともあれ今度は相模線で橋本に出るので、サポセンに寄った後,北茅ヶ崎から橋本に出た。無難に授業を済ませたあと、講師の車に便乗させてもらって南橋本まで送ってもらい家に戻った。遅い夕食を済ませる頃には、夜間傾聴待機の時刻が迫っていた。30日までである。29・30は重なりが無い。あと二日である。
慶応大三田Cの地域連携の記録「黒板とワイン -もう一つの学び場「三田の家」」入手。地域への大学連携事例、何かヒントが出てくるか?
夜間傾聴:******君(仮名・珍しい)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)
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冬期講習が続いている。私は30日が前期最終だが、講習自体は三賀日も続く。若手講師の担当だが、実際は熱心な連中だけが残っている感じで、さっさと自分の担当クラスが終了し次第消えている。
昨日は個人指導の生徒のトラブルが案の定発生し、担当講師が出かけていったため、私が後のコマの代わりを務めつつ、その状況次第で私が火消し屋となるので待機していなければならなかった。その時間帯、演習サポートが重なっているので、不安定極まりなかった。TT(チームティーチング)が敷かれているが、学生アルバイト講師なので、ひとりで切り盛りが出来ない。TTは彼の研修の意味が強いのだ。心配はあたった。生徒がキセルをしようとして見つかり、駅員に抵抗してしまった。怪我などはさせていないが、学校に連絡するというので、彼が泣きこんで連絡してきたという情けない話だった。講師君が引き取りに行って、まずまず事態は治まったものの、親御さんに伝えるかどうかで悩ましい事情があった。ともあれ、居直る彼の説教。社会的不合理に対する抵抗ならまだしも、キセルというのは情けない。そんな心情は伝わるべくも無く、実質は彼の最近の日常と家庭環境の把握のための対話が裏の価値だった。
毎回トラブルがあると私が出て行くとなると、相模原市は遠すぎた。だから、引継ぎ処理が私のところに回ってくる。今年のクリスマスは比較的静かだ。この件が起きて、むしろ逆にほっとしているという屈折した思いがある。
今年の講習はハンデを抱えている子たちの女子が少ない。もともと広汎性発達障害関係の子は女子の比率が少ない。これは困難が潜在化していることも大きいといわれるが、親御さんが進学を高望みしないということも大きいのかもしれない。社会人リターン組が比較的多いのが本校の特徴でもあるが、彼らは課題が明確になれば自習する。水先案内は、やりやすいといえるが、学力が高いわけではないので、頻繁に閊(つか)えるので放置は出来ない。
昼休みにその社会人リターン組の++さんとラーメンを食べた。彼はADHDを越えてきたひとだ。だが凡ミスが続き、結婚話があった最中退職に追い込まれた。スキルアップが結婚の条件となってしまい、ふんばっている。本来なら受験指導なのだが、彼の置き忘れてきた知識の取り戻しが課題となっている。入ってきたのが秋からなので、今年の受験は諦めている。進学できれば彼女の親も折れるだろうと語る彼に、目標の絞込みを指導してきた。営業マン独特の語り口を聞きながら、正月は彼女の両親と時間を過ごすという話に、雪解けの近さを感じていた。
図書関係も更新を済ませておく最終日になっていた。大和経由で横浜に出て、県立図書館の書籍更新をすませ、急いで辻堂に戻り藤沢分を更新した。憂鬱な気分で路線バスに乗った。私自身に戻れば、大掃除年末指令が下っている以上、一度帰宅しなければならない。2往復すれば4時間が消える。しかし、この年末年始、母とだんまり勝負していても仕方が無いことだ。家に戻ると、家の門前に父の部屋の壊れた椅子がふたつ並んでいた。…掃除が始まっていた。椅子を持って階段を踏み外したら一発だというのに。
階段を椅子を持って降りてきた母を叱った。突発的なめまいで通院している人間が、荷物抱えて階段を降りるかと思ったのだ。私が「いつになってもやらないからだ」と昨夜の再燃。そこに廃品回収の業者が現れ、対立は中止。父の2階の部屋の壊れたサイドボードや、古い机を、雨ざらしで足元の傷んだベランダから下ろして、門前の椅子と一緒に持ち去った。椅子は業者が下見したときに、降ろしたものだった。
私の部屋は、三途の川の石の山というかケルンというか、あちこちに本が山積みされている。せめてもと埃を払っているが、昔から母にはその本自体がゴミなので口論が絶えなかった。妥協線が障子という結界を越えないということになっている。文学小説系が全く無いので、マイナーな専門書は二束三文。オンライン販売が使えなかった時代は、業者に来てもらうほどの量は出さないので、宅配発送して見積もってもらうと送料だけで、本の売価が雀の涙程度になってしまうこともあった。これを整理していたら何ヶ月もかかってしまう。とりあえず床掃除を済ませて、近場で買い物を済ませると、次の講習の時間が迫っていた。
父のデイサービスを利用していた頃、週に数回はこれをやっていたのだ。だから慣れているといえばなれているが、数時間の往復の時間の読書はだから必要不可欠なものだった。しかし、実質片目になってきた今、左目の無茶は出来ない。症状が安定するまで、1月末に遮光レンズの入った眼鏡をかけて様子見をしなくてはならない。だからワイヤレス・ハンディ・リーダーが出来れば、異様な高額でなければすぐにでも買うだろう。活字行をなぞれば、読み上げてくれるツールだ。読みの意味解析が専門書レベルまで達すれば、クラウドPC経由でiPhoneなどで音声化する。長時間バッテリーが必要だが、この点でiPhoneはダメ。電池交換方式の方がいい。
ともあれ今度は相模線で橋本に出るので、サポセンに寄った後,北茅ヶ崎から橋本に出た。無難に授業を済ませたあと、講師の車に便乗させてもらって南橋本まで送ってもらい家に戻った。遅い夕食を済ませる頃には、夜間傾聴待機の時刻が迫っていた。30日までである。29・30は重なりが無い。あと二日である。
慶応大三田Cの地域連携の記録「黒板とワイン -もう一つの学び場「三田の家」」入手。地域への大学連携事例、何かヒントが出てくるか?
夜間傾聴:******君(仮名・珍しい)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)