湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/26 40年の二者択一のまま年は終わっていく

2010-12-30 07:53:50 | 引きこもり
2010/12/26 記
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冬期講習の私の役割は、ここ6~7年補助役である。もはや専任講師の中には私の年代はいない。外勤講師のカウンセリング業務に賛同サポートをしてくれる同僚も、ひとりは50代突入、もうひとりは30代後半というところで、同一世代というにはかわいそうな年齢である。私は年齢が上から2番目で、一番上が私より2つ上の契約講師である。もうひとつの職場の方は、賛同専任講師兼肉体労働派遣労働者が私の4つ下で、実に面倒見のいい男である。地元ではない私は何べんも彼に救われている。こちらは経営者が私とほぼ同じ年齢で理解がある。

だから私は高校生学齢の子たちは若手が主導し、リターンマッチ組(まるで定時制のようなクラス)は、私と専任が教室としては「余芸」となっているが担当している。学力のキャッチアップを主軸と謳っているわけではない受験と進学中心の教室だから、私のクラス担当の後継者はいない。ただこのクラスは昼間に授業することが難しいから、冬期講習は私が夜間担当を個別巡回型で行い、昼間出席できる生徒さんはできるだけ昼間に集めて、理念賛同の専任さんが授業をしてくれている。このクラスを除けば、他のクラスでは私は補助だ。

授業目標を立てて、2週間集中受講させるのが冬期講習だが、リターンマッチ組では、自習課題の集中相談のようだ。だから一斉授業の場に立てるのは前者の補間だけだ。

今日はその補間をやってきた。やはり教員の側からすれば、まとまったことを語れるので、そこから学習集団を練っていく伝統的な方法は、充足感がある。授業として充足しているかどうかは別問題なのだが。

帰りに1ヶ所巡回して帰宅。母に遅ればせの外食を駅前で食べさせた。胃切除のため固いものはすべて残すので、メニュー制限が厳しい。

母は30/31両日、冬期講習が終わるので大掃除をして欲しいと言い出し、初めから外出する約束を言っておいた私と衝突した。家とどちらが大切なのかと怒り出す。寿町の支援は命がかかっている。手助けしたい。私と40年もなんで二者択一を繰返すのかと声を荒げたのがいけなかった。だんまりを翌朝まで続けている。家を放置したつもりはない。しかし年越しを底辺から見上げるようなものにしたくないという感覚が母にある。若い頃は、人を見捨てて幸せは得られないのだと反論した。しかし今は、誰と泣き笑いしたいのかと思う。舟板一枚の地獄の上で生きている人の危うさを知る者が、だからこそ知る幸せの価値はわかっても、知らずに感受する者と同じ感じ方に戻ることは出来ないし、何かを失ったとも思わない。ともに活きるということを膨らませて行きたいのだ。食事は悲しい結末となった。生涯溝は埋まらないのだろうか。

母は帰宅後、寝室にこもってしまった。洗濯・炊事を済ませて年賀状に向かったが、さすがに書けない。機械的にメールをより分け、応答が必要なものを選び出した。私の歳は喪中の葉書が多い。県下の若年者就労支援活動の成長を跡付ける新聞記事を歯噛みして整理する。湘南でなぜ活動が育たないのだろうかと思う。領域を超えた横断的な地域起業の構想が描けていない。寿の風のなかで頭を冷やしたほうがいい。そう思うのだ。

飛田名シャチハタスタンパを買った。孤立HLの路上で渡す連絡先カードの裏に印を押した。



<<県下の就労支援活動関連記事より>>

●「困窮者の生活再建支援拠点がスタート、若者に特化し20団体が参加/横浜」
●「若者の就労後押し、JR大船駅そばの支援拠点「湘南・横浜若者サポートステーション」が開所2カ月/湘南・神奈川」
●「「市子ども・若者支援協議会」を政令市で初めて設置へ/横浜市」
●「若者の働く意欲を支援、高津区に拠点施設がオープンへ/川崎」
●「引きこもりの若者らを就労支援している飲食店がオープン1年、「働く喜び」を提供/横須賀」


夜間傾聴:□□君(仮名)


(校正1回目済み)

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