日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

こんな所に

2021年05月17日 | 町かど

 こんな所、と言っては申し訳ないが何様が祭られているのだろう。3日前に通った時にはこの小さな小さな社は見えなかった、というか周囲に隠されていた。周囲にあった背丈ほどの折り重なった雑草や雑木らが刈り取られ切り払われて一坪くらいの広がりが表れた。何年も散歩で通る道ぞいだが、茂みに手が入ったことはないと思う。

 大きな四方体の石に置かれた社、それはレンガを組み合わせて作られている。屋根はコンクリー製のように見えるが一部かけ落ちている。小さな少し色あせた鳥居が立てかけてある。雑草などが除かれたばかりで清掃はまだなのか、周囲には缶やプラの投げ捨てたと思えるゴミが散らばっている。小さくても社が見えていたらポイ捨ての場にはならなかっただろう。

 社に向かって左は大きな家があり、右は手入れされた畑が広がっている。社の裏手は柿やかんきつ類の木が何本か見える。社の前は2㍍ほどの道があり、単線のローカル鉄路が並行している。周囲からは祀られたものをうかがうことは出来ないが、がっちりした土台石、鳥居も備わっていることから、人ではない祀られたのは何だろうかと思う。

 再び陽が当たり始めた社、これからどう変わるのだろう、そんなことを思いながら散歩を続け思った。墓へ参り始めて半世紀半くらいになる。墓地にはかなりの数の墓があるが、参る人の途絶えたと思える墓が年々増えていく。といって手を貸すわけにもいかず年々寂しくなっている。新しく見つけた社が蘇ると散歩の新しい楽しみになる。
コメント
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