日々のことを徒然に

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三日遅れの月

2021年05月30日 | 生活・ニュース

 「24年ぶりの天体ショー スーパームーンの『皆既月食』"赤黒い満月" 」と報じられていた。次は12年後の2033年ということから、観察は望めないだろうから写真を残しておこう、天気予報をにらみながら待っていた。月の変化はこれまでも我が家の2階の南東向きの窓から撮っていた。

 今回もそのつもりで空をにらみながら待っていた。曇りや雨の予報は出ていたが「雲の切れ間からもしかしたら見れるかもしれない」という予報士の希望観測的な予報ならぬ予想に大きな願いを託し何度も2階へ上り下りした。我が家のそれは1往復すれば30段になるから300歩は歩数計を喜ばせたことになる。

 予報士の予想は外れ雲の切れ間は現れず、雲を通しての月明かりもうかがえず月が「赤黒い」という天体ショーの時は過ぎた。スーパームーンは月と地球の距離が平常より約5万㌔接近するという。宇宙の果てまで138億光年、地球の赤道上が4万㌔を思えば、天体の中での数万㌔は微々たるものだが人々を喜ばせる自然の不思議さを秘めていることが天体の魅力かもしれない。  

 それから3日目の朝、日の出直後の空気は雨で洗われたこともあって澄み渡っている。見上げると少し丸みをくずした白い月が浮かんでいる。月の輪郭がすごくはっきりしており、先入観からか少し大きめにも感じる。この見事な姿はスーパームーンの名残と急いでカメラを持ち出し、三日遅れの便りならぬ三日遅れの月を撮った。ただの自己満足でしかない1枚。
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