日々のことを徒然に

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夜勤の弁当

2021年05月27日 | 回想

 NHK総合TV番組に「サラメシ」がある。内容は種々様々な働く人の昼食を視点変え趣向変えるなどして、働く力の源ととなる昼食を紹介する。そのランチの内容だけでなく、ランチに潜む話を交差させながら紹介する。ときには超短編の人間模様も垣間見えるがさっぱりした味付けにまとまっている。見るのは再放送、ちょうどお昼時の20分間だけ。

 先日は夜の仕事だから昼食ではない夜食を放送していた。懐かしい光景に昔を思い出した。高校出て就職したのは三交替職場で、機械装置とは異なり連続運転で生産を続ける。その夜勤は23時から翌朝7時までの8時間。夕食は済ませているがこれでは翌朝まで力が持たない。思い思いの夜食を持参する。むすび、パン、麺、販売が軌道に乗り始めたインスタント麺、その日その日違っていた。

 弁当食べる休憩所には常時熱湯が使える設備になっている。私は生のうどんやそばをよく持参していた。マイドンブリで麺を熱湯であっためる。次いで汁やカマボコやとろろ昆布、七味を加えて出来上がり。むすびの1個でもあれば申し分ない夜食だった。そのうちインスタント麺を茹でる装置が考案され、メニューが広がった。

 ある年、大晦日の夜勤のとき全員がそば持参で大笑いしたことがある。その日、一人が正月用に家で作った岩国寿司を全員に1個あて持ち込み、除夜の鐘は聞こえないが、いい大晦日を過ごしたことがある。何十年も昔の話だが思い出せる。交替を終えてからこうした思いではない。今はテイクアウトで食べたいものが簡単に手に入る、どんな夜食をとっているのだろう。
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