日々のことを徒然に

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晩酌の肴

2022年09月05日 | エッセイサロン
2022年09月05日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 父の晩酌は2級酒を愛用のガラスコップで1杯だけ。そのうまそうな顔は今も覚えている。晩酌とはいいものだと思いながら育ったが”後継ぎ”にはなれなかった。
 晩酌には肴が要る、と知ったのは、社会に出て聞いた先輩の話からだった。父の前に肴は無く、家族と同じおかずで飲んでいた。大家族の食卓にそんな余裕はなかったのだろう。寂しかったかな、と晩酌はしないが思う。
 父は50代半ばで急逝した。母は20年後に逝った。今、黄泉の国で、母手作りの肴で晩酌している父の姿が想像できる。季節がら今夜は鮎の塩焼きかな。


 (今日の575) 1升ビンに量り売りする良き時代
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2 コメント

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晩酌・・ (sibuya)
2022-09-06 07:19:18
高齢になって晩酌の量は少なくなりました。
でも酒の肴が無くては全く飲めません・・
野菜であれ肉・魚であれ 食べながら飲むのが
体にもよく 楽しみでもあります。
今夜はちょっと高いが「サンマ」の塩焼きがいいね‥
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sibuyaさん (tatu_no_ko)
2022-09-06 19:01:50
ブログで肴の記事拝見しています。奥様の確かな腕が酒をより美味く引き立てているのでしょう。
サンマ、こちらでは高くて、まだ食卓にのりません。
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