日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

チェンジ!

2019年07月23日 | エッセイサロン
2019年07月23日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 月1回、日曜日のくらし面に掲載される「チェンジ! なりたい自分になる」を楽しく読んでいる。昨年6月から始まった、読者をファッションで変身させる企画だ。米子市の理容師・Hさんが登場したこともある。投稿欄でよく名前を拝見する方で企画への親しみがぐっと増した。
 自分はどんなふうに変身したいのか、200字ほどにまとめ、写真と合わせて応募する。イメージコンサルタントによる外見診断でチェンジが始まる。
 毎回、「なりたい自分」に変身した満足そうな登場者の顔がいい。Hさんの「古希超えて渋く格好良く」は、帽子に手を置いた姿。仕事着のイメージが湧かない。ファッションとはこうも気分を変えるのか。
 わが装いを振り返る。
 高校を出て定年まで化学会社に勤務した。職場では会社貸与の作業服、通勤は車なので普段着、外勤や出張では無地の紺かグレーのスーツで困らなかった。着る物にさほど気遣いをせず仕事一筋、そのため着る物へのセンスが育たないまま定年を迎えたようだった。
 妻はクローゼットにある色や柄とは違う物を何度も見立て、勧めてくれる。悩んでも結局は私好みの地味系に落ち着く。昔ながらの着る物から脱却できない。
 まもなく八十路。老け込まずに少し粋に装ってみるか。派手でも華美でもなく自然風。仕上がりは年相応と「なりたい自分」を考えてみる。だが、具体的には示せない。諦めず紙面を見ながらじっくり考えよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする