農産物に不作が心配されている。夏野菜が不作で高騰、日本の主食の米、今、その育ち具合が心配されている。収穫は悲観的と気落ちし顔を曇らせる農家の人の姿を映していた。最大の原因は日照時間不足。日照時間とは「一日のうちで直射日光が地表を照射する時間」とある。今月も下旬に入るのに述べ数時間という地域が多い。
この地のアメダスでは、昨日は9時間50分、今日は3時間33分の日照時間が記録されている。気温は30度を超えている。農家の人の話では雨も日照りもまずまず、雑草刈に追われるという。雑草と言えば、銭壺山へ上る途中の段畑に黒い牛が10頭ばかり除草に励んでいた。好きなだけ好きな草を食べ人には喜ばれる、共助の一例だろうか。
日照時間は農作物だけなく、海水浴関係者をも嘆かせている。夏休みに入るというのに低温の海水では海辺への足は遠のくだろう。日照不足で体調を崩し受診する人が増えている。天気が悪いと気分が落ち込む症状は聞いていたが、気温と日照が人間生活へ及ぼす影響を改めて認識した。
梅雨明けの予想も次第に後へ後へと下がっている。さらに台風5号の進路によっては梅雨明けがさらに遅れ、直射日光が地表に届かず、状況をさらに悪化させるのではと心配している。1961年、世界初の宇宙飛行士ガガーリンの言った「地球は青かった」、今もそれは変わっていないのだろうか。