日々のことを徒然に

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この時期だけ

2014年02月26日 | しっちょる岩国


 錦帯橋は1922(大正11)年3月8日国指定文化財の名勝として指定、1943(9昭和18)年8月24日地域一部が追加された。錦帯橋岩国側には名勝を示す石柱が建てられ、訪れる人にその素晴らしさを伝えている。

 錦帯橋は良い景色だから名勝、くらいに思っていたが、名勝ってなに、広辞苑には「景色のすぐれた地。特に、風致景観がすぐれ学術的価値が高いものとして文化庁が指定した地」とある。県内には錦帯橋のほか青海島や須佐湾、長門峡など12カ所の名勝が指定されている。

 錦帯橋は四季を問わずどこから、どちらから眺めても見飽きない。そんな錦帯橋の案内は別の機会にして、私的な好きな眺めの場所がある。錦帯橋の下を流れる錦川はその下流400メートルで、岩に阻まれ直角に流路を変え下流に向かう。そこは深い淵をなし龍江(りゅうこう)と呼ばれ、物語や民話の背景にされる。その龍江の高いところを横山と川西をつなぐ、昼間でも茂る木々でここち良い風を感じさせる道が通っている。

 その道に錦川と流域の守護神のような大きな杉が1本ある。そこから上流方向に見える錦帯橋は、歩いて通る人だけが味わえる風景。それも木の葉が散っている今の季節だけ、気ままに垂れ下がった枝の向こう、描かれたような五連アーチは華やかさはないが落ち着いた日本の風景だ。

 春とともに葉が茂り初め、やがて錦帯橋を覆い隠す。近くには正一位の稲荷神社もあり大杉とあわせ霊験を感じさせる、いつか歩いて眺めて下さい。蛇足ですが、出初式の写真を何年かこの付近で撮っている。この近くで撮られた今年の出初式の写真が入選していた。我がセンスを密かに喜んだ。
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