日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

辻への願い

2014年02月04日 | 生活・ニュース


 節分の翌日は立春。夜が明けて間もなく出たのは「大雪、風雪、雷、低温」注意報で、立春はまだ寒さが残るころ、気を抜くなという人への自然からの戒めかもしれない。立春寒波が全国を震え上がらせた。

 節分の豆まき、「豆まきの時、なんていうの」と問えば「鬼はそと福はうち」と声をそろえて答えるだろうが、わが家では「鬼はうち福はそと」だという話が載っている。なんで、と思うが答えを読めば納得もする。それは「あちこちの家で『鬼はそと』と言われたら、逃げ場を失った鬼がとんでもない悪さをするかもしれない。だから『逃げ回らずにこの家においでと声を出す』」と説明している。これに似た話は各地に残っているとか。

 節分の夜、誰にも見られず、四辻の真ん中に年の数だけ豆を紙に包んで置くと願いがかなう―子どものころ祖母から聞いた節分のまじない。家の前は四つ辻、今朝もそっとドアを開けた。あった、2つ。今年は1つ増えている。置かれた1つは紙に包まれ置かれたたままの姿で、1つは豆がこぼれ出ていたて包み紙は見当たらない。ただ2つが寄り添うように置かれていたのが伺える。同じ願いの二人なのだろう、とイメージする。

 わが家は子どものころは大家族、菜園で大豆も作っていたので炒る量は一升マスほど、惜しげもなく撒いていた。今は夫婦だけ、注文の恵方巻に添えられたものと購読紙のおまけの炒り大豆で十分たりる。追われた鬼が来たらにぎやかかもしれないが、その前に、やはり追い出したい鬼がわが身にいる、それは煩悩。
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