
春から初夏への移り変わり、野山や公園の木立も清々しく鮮やかな新緑がその光景を作りだしている。その下の樹木もたくましく育っていることをうかがわせる。
公園のあちこちに咲く花水木や八重桜が新緑に負けずと競っている。新緑とのコラボがいい。見ていて絵になる。静かな公園で、音のしない競いで美しさを醸し出し人の目を楽しませている。
花水木は、1915(大正4)年に、東京市長の尾崎行雄氏がアメリカのワシントン市へ 桜を寄贈した返礼として、アメリカから贈られ、その後、全国へ広がったという。花も楽しいが鮮やかな赤い実と紅葉も目を奪う。
八重桜は桜が散ったと気落としそうな頃に咲いて楽しませてくれる。花の形が似ていることから牡丹ザクラと呼ばれるとある。大阪造幣局の通り抜けは映像でも恒例になっている。踊りに使うボンボンに似た形からか、散っていく花びらが舞っているように見えるのは錯覚だろうか。
(写真:初夏を競い合う公園の木々)