毎日新聞山口県版で始まった「はがき随筆」、小さな窓のようなコラム欄(選者の福田百合子先生)が今年4月で38年という歴史を積み重ねるという。その県大会が新山口駅前のホテルで開かれた。所属する会から同大会で「準大賞」に選ばれた方を含む5名が出席した。
各賞で作品の一文が織り込まれた表彰状、聞く側にも表彰の意味が理解できこうした会ならではのユニークさだろうか、よかった。また、主催者の挨拶、記念講演からは幾つかのメモが残せた。これからの作品作りへの参考にする。
この「はがき随筆」へ投稿を始めて2年半、これまで何編かが掲載されたが、初めて掲載された時の感動は忘れていない。高卒者の採用試験で不採用とした理由を説明するため学校訪問をするときの生徒たちへの思いを書いた「彼岸花のころ」というタイトルでした。
県下には毎日投稿される方もあるそうだが到底足元にも及ばないが「たかが252字されど252字」。「いいネタ・いい素材」は素材自らが書く人の背中を押すという。そして書くことを鍛錬することにより内から発するものに出会え、胸をうつ作品になる、とメモ書きしている。
長寿の生きがいそれは「人生に喜びを持つこと」、これは38年間の選者を終えられる詩人:和田 健氏の退任ご挨拶の言葉。94歳にしてなお矍鑠たる氏の姿に拍手を送りつつ「書くことが喜び」になりたいと思っていた。
(写真:表彰式のひとコマ)