08年:カーリング型、07年:デイトレーダー型、06年:ブログ型、05年:発光ダイオード型、04年:ネットオークション型と命名されている。これは(財)社会経済生産性本部が毎年の新社員の特徴を分析して命名した「入社年度別新入社員タイプ」。
今年はエコバック型と呼ぶそうだ。採用面接の際に、環境保護や社会貢献といった問題について関心を持っていると話す学生が多く、さらに節約志向で無駄を嫌う傾向もあった。折り目正しく、才能を活かすためには十分な育成が必要だということでエコバック型になったそうだ。
明治生命が発表した今年の新社員約千名の選んだ理想の上司は「イチロー」と「真矢みき」。WBC10回表の2打点を打つ前の正眼の構え、あの映像は理想の上司とするに異議を挟む者は無い。育成してもらえる上司とエコバック型の命名とが妙に合致するところが面白い。
名付け、特に自分の子どもの時はあれこれと考え悩むと相場が決まっている。そしてそれぞれに謂れのある名前が付いた。子どもはこのもらった名前を生涯大切に守っていく。などといえば古臭いことをとに聞こえるが、とにかく名前は一生ついてくる。
エコバック型の特徴と命名された新しい社会人、それぞれがどんな枝や葉をつけ、それを後の世代へどのように伝えていくか、新しい芽吹きを期待しながら剪定された幹を見上げていた。ゆっくり流れる白い雲が「焦るな」と諭してくれる。
(写真:剪定され裸になった幹)