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キケロー『老年について 友情について』

2024年06月15日 22時16分03秒 | 文学
キケロー『老年について 友情について』(講談社学術文庫)を読んだ。

「老年について」
老年になると快楽が奪われるという話をもっとも興味深く読んだ。
たしかにそのせいで若い時期にたいへんな無駄な時間を費やしたという思いがないではない。が、なくなってしまえばそれでいいものなのかという気がしないでもない。
しかし同じことなら、老年になって、快楽を追求しなくて良くなった、と痩せ我慢でも思っておいたほうが前向きでいいような気がする。
死ぬことについては、肉体が滅んでも永遠の生が続くという考えの話なのだが、これについてもそう思ったほうがいいというものである気がするが、これを信じることが私にはできない。死んだあとに永遠の生があると信じることができる人がいるということすら信じられない。
死んだら何もなくなると思ったほうがさっぱりして良いという気もする。

「友情について」
友情とはこういうものだという話がえんえんと続いていた印象であまり興味を惹かれなかった。
まずは徳が大事。それから友情みたいな話だった気がする。
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